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時悠人chosan流処世術

★ブランド狂想曲(後編):グルメ離れの極意

2018-01-06 09:09:49 | 日記・エッセイ・コラム
  一回の食事に、数万円払っても惜しくない人には無縁だが、多くのサラリーマンは、1,000円のランチ代でも節約に努める。

 退職を機に、現役時代に出来なかった贅沢をしたいと願うのは、その反動でもあろう。かといって、蓄えには限界があるので、私のような平均的な年金生活者は、上手な卒業の仕方を考える必要がある。

 食に関しては「中途半端な贅沢をしないこと」だと思っている。自己の価値観に基づいて、これ以上、望めないと思う物を味わえば、それ以外の物がまずく感じられるからだ。

 マグロやウニ・イクラ、カニ、フグ等の高級魚に限らず、自分で最高だと思う贅沢をしてみると、代替が利かなくなる。

 キング・サーモンは、アラスカやノルウェーで食べた味が忘れられず、その後、国内で食べたことは無い。また、利尻・礼文島でウニ・イクラ漁の解禁を待って食べてから、他の土地で食べても、不満が残り、今では注文しない。

 フグやウナギは、お気に入りの店を決め、時々、現地まで出かけ、金沢では食べない。下関に回している能登フグが、金沢で手軽に食べられるようになるのを心待ちにしている。

 食は、風土がはぐくむ恵みで、その土地でとれた旬の物なら、なんでも美味しい。地域ブランド化競争は、まさに「狂想曲」で、本来の「協奏曲」を心静かに鑑賞したいものだ。


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