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時悠人chosan流処世術

●国体ルールの怪

2005-09-29 10:08:17 | スポーツ
 アーチェリーの山本選手といえば、アテネ五輪の銀メダリスト。国内でも国体6連覇が注目されたが、ナント、手続きミスで岡山国体に出場出来なくなった。しかも、本人のミスではなく、チームメンバー(3人編成)の1人に出場資格が無かったことが原因とか。ならば、せめて個人戦だけでもと思うのだが、団体戦に出ないと個人戦には出場出来ないルール。
 埼玉体協はチェックミスを認めたが、ルール上、出場は断念せざるを得なくなった。

 彼は、42歳。去年、アテネでの活躍は、お茶の間の中年ファンを奮い立たせた功労者だ。ルールはルールだろうが、本人の責めに帰さないだけに気の毒だ。ケースは違うが、テコンドーの岡本選手が個人参加の形で出場できたように救済の道が開かれないのだろうか。

 さて、これとは別に不思議なことに、毎年、国体では開催県が天皇杯・皇后杯を手にすることがあげられる。裏事情を知れば、国体のあり方自体を問い直すべきではないかと思わずにはいられない。敢えて、詳しい説明は省くが、競技別の得点方法と予選の組み合わせ方で、地元有利に仕組むことができる。俗に言うシード制を逆利用すれば、強豪のいない組のチームは、決勝ラウンドに進み得点を稼ぐので、総合点では上位にランクされるという訳。

 郷土出身者を強化選手にするなどの勝つための方策を予防するために、血止め策的なルール改正が頻繁に行われる。その隘路が、今回の山本選手の悲劇をよんだとも思える。本来の国体の趣旨や意義を原点に戻り、問い直す教訓としたいものだ。


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