宅配便の応対に出た妻の笑い声につられて顔を出すと、「この前、犀川のレースに出ておられましたよね」と言われた。
事情がのみこめないでいると、10月26日の犀川河川敷を走る大会で、私たち夫婦を見かけたのだという。今までにも何度か顔を見たのだが、間違っていると失礼なので、声を掛けなかったのだとか。
片道5㎞を折り返すコースなので、何度もすれ違っていたはずだが、他のランナーを意識する余裕などなかったので、あらたまって言われても記憶にない。相手が我々のことを知っていて、こちらは知らないというのは何ともばつが悪い。
彼も夫婦で走っているというので、名前を伺い、過去のレース結果を検索すると、私たち夫婦とは格段に走力が違うことが分かった。周囲の景色やランナーを見渡す余裕のある走りをしたいものだと、新鮮な感動を覚えた。