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時悠人chosan流処世術

★「小さな政府」の幻想③

2009-08-24 09:43:53 | 日記・エッセイ・コラム

 現政権の福祉政策は、「中負担・中福祉が妥当」との見解だ。少ない負担で高福祉を求めるのは、虫がよすぎるが、この「中負担・中福祉」は一番曖昧な概念だ。個人的には、「高負担・高福祉」が望ましいと思っている。

 毎年、国会議員や官僚がスェーデンを視察に訪れているが、何一つ、具体的な政策に反映されないのは何故か?「高度の福祉政策は、重い税負担を伴い、財政を圧迫する。行財政改革をどのようにしているのか」と質問して、その返答に戸惑うありさまだ。

 スェーデンでは、「行財政の改革や合理化、或いは効率化は、日常茶飯事」であり、「税金を無駄なく使わなければ、国民への説明がつかない」ことが常識化している。国民の政治的な関心が極めて高く(選挙の投票率は、常に80%超)、議員も公務員も緊張感をもって仕事をしているということだ。

 蛇足だが、スェーデンには公務員の定員という概念はない。新しい仕事が出来れば、新規採用し、終われば解雇するシステムで、労組も了解済みだ。日本のような硬直的な思考回路では、夜明けは遠い。明日は、スェーデンの税制を概観する。


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