プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★消費低迷の真因:税制のひずみ

2016-09-01 08:15:26 | 日記・エッセイ・コラム
 昨年、実施された地方創生策「プレミアム商品券」は、公共事業と同質で、一時的な経済効果を生んでも、消費は依然として低迷している。

 現在の消費税制には、致命的な欠陥があって、地方創生のために、そこに住む消費者がどれだけ消費しても、地方の収入に直結しない。

 消費税は、事業者が一括して国に納め、自治体に還元されるが、現在の配分算定基準では、大都市が優位を占める仕組みになっている。

 ちなみに、地方に還元する配分指数は、小売販売額と人口、従業員数を、「75%・12.5%・12.5%」のウェート付で算定される。

 しかし、75%を占める販売額には、地方で通販を利用した売上げも、すべて本社に計上される結果、全国平均を100とすると、東京は129.7で、沖縄県は75.0となり、その格差が1.7倍もある。

 最低賃金の地域間格差と同様、消費税の配分額でも地域間格差が大きい。消費者にとっては、1,000円の本を買う時、東京でも金沢でも1,000円で、どちらの懐が窮屈になるかは、自明の理だ。

 現在の諸制度にメスを入れない限り、地方の人口流出は防げず、大都市で高収入を得て、老後、地方にUターンするのが当然。しかも、地方では、移住促進策として、税金を投入するのだから笑うに笑えない。

 政府が、やるべきことは、無駄遣いをやめて、税金の透明性・負担の公平性を高め、所得が増えなくても、「老後に備えて貯蓄をしなくて良い」社会の構築以外にない。

★プレミアム商品券は貧困政策
 昨日と今日、金沢市で発売した「プレミアム商品券」の総額は、約20億円。1万円で2,000円のプレミアムが付き、上限一人3枚の条件。 商品券を手にした子供が、「新しいスマホを買......