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★川原湯温泉「王湯」への思い

2014-06-29 09:45:50 | 日記・エッセイ・コラム

 民主党政権時代に「できるだけダムに頼らない治水」を掲げ、全国83か所のダム建設計画の必要性を検証し始めた国交省が、全く逆の方向に邁進している。

 その代表例が、群馬県の「八ツ場ダム」。当時の前原大臣の中止発言が波紋を呼んだが、今秋に本体工事が始まり、19年度に完成する見込みだ。

 これに伴い、ダム湖に沈む川原湯温泉の共同浴場「王湯」が、今月末で閉館する。連日、閉館を惜しむ人達で賑わっているが、館長さんは、浴客から「少子化で水の需要は減るでしょう」と言われ、愕然としたとか。

 建設計画から60年以上、隣り同士や親子間でも意見が分かれ、翻弄され続けた町の歴史と痛みを知らない者が軽々に口にしてはいけない。

 公共事業は、計画から完成までに長期スパンを必要とするだけに、その目的と必要性の判断は、景気浮揚策であって良い筈が無いと思うのだが、、、。