プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★中国アレルギー:後編

2010-09-28 08:35:02 | 日記・エッセイ・コラム

 我が家では、食料品はもとより、電化製品から家具・衣類に到るまで、中国製品を敬遠している。特に、食品については、加工品でも原産地表示「中国」とあれば買わない。何もそこまでしなくてもと思うが、苦い体験が頭から離れない。

 妻は、20年ほど前に香港で買った高価なブランド品が精巧な偽物と分かって以来、中国製品に見向きしなくなった。パースに住む娘は、中国人経営の和食店が多く、口に合わないと言う。食材にしても、大半がmade in chinaなので、調味料や梅干し・ふりかけ・高野豆腐・出汁の素・乾燥しいたけ等々を年数回送っている。

 一方、私は10数年前、中国福建省との民間交流の仕事を担当した際、文化の違いを見せつけられた。高官を金沢へ迎えた際、日程調整の了解をとるだけで、多段階の手続きに忙殺された。来日後も同様で、歓迎パーティの最中に随行者が、「主賓がカラオケと回転寿司へ行きたがっている」と言いだした。

 事前打合せにあった二次会をキャンセルし、合流予定者をカラオケ会場に移動させる等、翻弄された。「今後の交流に影響する」との上司のひと声に従うしかなかった。それ以来、孟子・孔子の教えが底流にあると信じていた中国に対する価値観が瓦解した。