プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★踊り場から本物への脱皮

2008-03-20 13:25:21 | 日記・エッセイ・コラム

 日銀総裁人事、ガソリン税、道路財源の乱脈経理、先の見えない年金問題等々、混迷を深める福田内閣はもはや脳死状態だ。いつ生命維持装置を外すかに関心が寄せられているが、誰が外すのかさえ皆目見当がつかない。

 日銀総裁人事について、政府与党は空白を作ると世界的な影響が大きいと口をそろえたが、世界経済は日本の思惑とは別の次元で動いている。長期にわたった経済成長も「踊り場を迎えた」というが、これとて政府の無策に帰結する。日本経済を牽引する輸出に依存する大企業が為替レートの被害をかぶっただけのこと。反面、輸入産業や海外旅行に出かける人達は喜ぶ皮肉な現象が起きている。

 政府は、何かというと「ねじれ現象」を口にするが、数の論理で一方的に物事を決めようとする古い国会運営は通用しないことを先の参院選で認識したはず。 暫定税率を維持しないと国も地方自治体も新年度予算の財源不足に陥ると訴えるが、最初から延長する前提で予算案を作成した傲慢さを素直に反省すべきではないのか。

 他の選択肢を与えないで、「野党の考えていることが分からない」と言うようでは、政権与党として先は長くないだろう。衆参で与野党の勢力が逆転している今、未成熟な日本の民主主義が本物に脱皮する試練の時を迎えているのだと思う。