カフカみたいな小説。序章である「迷宮の飛翔」から3冊ほど続く永い物語だ。果てしない物語。
読書好きなわしが、呻吟しながら7日も掛かった。うー。これは博子愛だな、きっぱり。
なにやら不如意きわまれりなのだが、最後のほうの鮭の淡水魚うんぬんは大道寺将司元死刑囚(くやしい獄中死)を意識したと見た。
なぜ本書を詠んだかというと...三年前に原画展をみた風間博子死刑囚が、挿絵を書いているから。「迷宮の飛翔」に続くもの。
獄中との、コラボレーション。「社会では今、知りたいことは何でもパソコンですぐに調べることができるようですが、ここではスイカの柄にしろ、車の形にしろ、手探りです」と博子さん。
なお、表紙は岡本デザイン室。