マイルス・デイビスのジャズで有名な映画の原作は、1956年のサスペンス小説。60年前という間隔に、還暦60日前の千恵子は感慨無量。
で、原作。文章だと、細かい心理がよくわかる。へー、そう思ってたんだ。ふむふむ。だけど映画と筋が違う。翻訳者によれば原作のほうが優れていると自信まんまん。
どきどきどきと、おもしろい。
謎解きと関係ないけど、アプレゲール兄ちゃんも恋人を殴って蹴って衝動暴力を振るうんだね。男って、昔からなの? かわいいお針子ねえちゃんは、恋人の罪ゆえに心中しようとするけなげさ。パリの幼い恋人たちって、そんなふうかあ。
あー、ところで60年たった今はフランス死刑廃止だもんね。題名ちがう(微笑)。