「痴漢とは何か 被害と冤罪をめぐる社会学」 牧野雅子 エトセトラブックス
題名のとこに、東京新聞の書評リンクを貼った。
>『痴漢冤罪』は、性被害をエロとして楽しむこともできて、女を憎むこともできる。二度おいしいテーマだったと思います
著者の言葉。そうだよなあ。
終わりのほうに、警察官だったときに痴漢被害にあった際の実話が報告されている。なまなましい。
たいへんな主題を、よく調べてくれた感謝。
--------- 目次 ----------
第1部 事件としての痴漢
- 痴漢事件はどのくらい起こっているのか
- 痴漢事件はどう捜査される
- 痴漢を取り締まる条例
第2部 痴漢の社会史〜痴漢はどう語られてきたのか
- 戦後から1960年代まで〜電車内痴漢という被害
- 1970年代〜悩まされる女性たち
- 1980年代〜文化と娯楽としての痴漢
- 1990年代〜痴漢ブームと取締り
- 2000年以降〜痴漢冤罪問題と依存症
第3部 痴漢冤罪と女性専用車両
- 痴漢冤罪ばかりが語られる理由
- 女性専用車両をどう考えるか