「津軽・斜陽の家 太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒」 鎌田慧 講談社文庫
津軽。東北の「地主貴族」の勃興と零落。
太宰治は十代のころに何冊も読んだけど、二十代になると嫌になった。卑屈で見栄っ張りなんだもの。
誠実な鎌田慧がルポするって違和感があったけど、同郷の津軽なんだ。
東北の歴史は奥が深いぞ。ボロ儲けって、ほんとに襤褸で儲けることだったんだ。
十三湊は、日本海七港のうちのひとつだったんだ 142
地主たちが鉄道建設に熱中した理由 「駄賃付け」と蔑称されながらも運搬は業者に独占されてたから 155
飢饉で人肉 166 すさまじい飢饉だ
ホイト 184 ホイト芸をしてたおじさんに逢ってないなあ
借子の着干 248 服が無いから、着て干すってわたしもやってる
---------- 目次 ------------
序章 兄弟
1章 地主
2章 棟梁
3章 鉄道
4章 飢渇
5章 借子
終章 斜陽