千恵子@詠む...................

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鈴鹿殺人事件の裁判と報道 今井恭平 7/22(金)

2016年07月20日 | 企画

山口正紀さんから教えてもらったので、転載。--------------------

日 時:7月22日(金) 18時半~21時

会 場:スペースたんぽぽ(水道橋駅下車、ダイナミックビル4階、

地図
<http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336>
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336)

テーマ:〈鈴鹿殺人事件の裁判と報道

講 師;フリージャーナリスト・今井恭平さん

 主 催:人権と報道・連絡会(03-3328-7609 山際) (
<http://www.jca.apc.org/‾jimporen/> http://www.jca.apc.org/‾jimporen/)

この「鈴鹿殺人事件」は、関東ではあまり報道されなかったので、ご存じない方も多
いと思いますが、2012年11月、三重県鈴鹿市のインターネット通販会社役員T
さん(38)が自宅で後頭部を殴打され、殺害されたものです。会社の共同経営者の
加藤映次さん(当時34)が事件直前Tさん宅を訪ねていたとして犯人と疑われ、逮
捕・起訴されました。加藤さんは一貫して容疑を否認し、動機も証拠も何もなく、彼
の無実を信じる人たちは昨年、「加藤映次さんを守る会」を結成して救援活動に取り
組んでいます。

昨年5月、津地裁で始まった裁判員裁判は67日間という裁判員裁判としては異例の
長期裁判になり、検察・弁護側が全面的に争いましたが、7月24日、津地裁は「状
況証拠」だけで懲役17年の有罪判決を言い渡しました。加藤さんは直ちに控訴し、
今年2月から名古屋高裁で控訴審の審理が続いています。

今井さんはこの事件について『冤罪File』の今年3月号、7月号にレポートを書か
れています。自白強要の取調べ、不自然な動機、物証なき有罪認定など、冤罪の共通
パターンが見られ、今市事件とともに「裁判員裁判による冤罪事件」の可能性が高く
なっています。

例会では、一審から裁判を取材してきた今井さんに、事件と裁判の問題点を詳しく報
告していただき、可能な範囲で報道の問題にも触れていただく予定です。

今年6月30日には、熊本県で1985年に起きた「松橋事件」で再審開始決定が出まし
た。また、8月には大阪・東住吉事件の再審で冤罪被害者2人に無罪判決が出されま
す。

こうした中で、現在も各地で同じような見込み捜査・自白強要捜査による冤罪が相次
ぎ、それをチェックすべきメディアは、あいかわらず、警察情報鵜呑みの犯人視報道
を続けています。しかも、それが裁判員裁判で、市民が冤罪に加担させられているの
が、最近の特徴です。

裁判員裁判時代の冤罪、報道を考える機会にしたいと思います。

例会は会員以外の方の参加も自由。資料代300円です。ぜひ参加し、討論に加わっ
てください。(山口正紀)
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