「ボクの韓国現代史 1959−2014」 ユ・シミン/著 萩原恵美/訳 三一書房
岩波文庫の「新・韓国現代史」も読んだことだし、三一のも朝鮮ちがった挑戦してみた。
著者ユ・シミンが生まれた1959年からの歴史。
生育環境や周りの庶民の様子をも描き出しており、わかりやすい。編年のさまに、わたしの生まれた1956年以降の日本と比べてしまう。
知らなかったことが、たくさん。
男性不妊手術の専門チームが予備軍の訓練場を巡回し、そこでパイプカット手術を受けた予備役兵には残りの動員訓練を免除するという特典が与えられ、手術を受けた者は1974年から1990年までになんと48万人にものぼった。285頁
-------------------- 目次 ----------------------------------
はじめに リスキーな現代史プロローグ プチブル・リベラルの歴史体験
第1章 歴史の地層を横断する 1959年と2014年の韓国
第2章 4・19と5・16 難民キャンプで生まれた二卵性双生児
第4章 韓国型の民主化 全国的な都市蜂起による民主主義政治革命
第5章 社会文化の急激な変化 モノトーンの兵営から多様性の広場へ
第6章 南北関係70年 偽りの革命と偽りの恐怖の敵対的共存
エピローグ セウォル号の悲劇、僕らの中の未来