厚労省局長冤罪事件の苦い経験から端を発して、「焼け太り」刑事訴訟法改悪、みんなが反対してきた。「なくせ冤罪!市民評議会」の今井恭平理事は、国民救援会と救援連絡センターが一緒に反対するなんて初めてだと感動していた。
なんども議員会館に通った。鈴木貴子衆議院議員は、監獄一年のムネオの娘として司法改悪を具体的に語った。小川敏夫参議院議員は、判事検事弁護士法務大臣の経験者だが、かれもまた熱く反対を訴えていた。なのに、演説ぶってた同じ国会で最後に賛成するって変てこりん。悪法だと言いながら賛成するって、理解しがたい現象。議員て、そんなもんなのか。立法府が、こんな体たらくで良いのか。
ここで福島みずほ参議院議員に注目だ。なにしろ彼女は沖縄の普天間基地の件で大臣を罷免されても闘う。ずばり戦争法案と指摘する、安倍の天敵なのである。七月の参議院選挙では、かならず勝ってもらいたい。おんな子ども障がい者LGBT、弱者と共に生きようとする力を深めていかなくちゃ。
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福島瑞穂弁護士との出会いは、いまから三十年ほど前の家宅捜索。逮捕とか起訴とかじゃないから、忘れ去られがちだが、憲法三五条に謳っている「住居の不可侵」なのだ。きっちり反撃しなければと弁護士を探した。永山則夫の弁護人を務めた高名なSJ弁護士。古武士の風情で「資料を貸すから自分でやれば? 金は酒代にもならないし」と、すげない返事。ちゃんと報酬を払う大決意で臨んだのに、なんか違うなあ。
次に水俣病の裁判をやっていてポルノ映画にも出演した噂のGT弁護士は、どうだろう。派手に騒いでくれるキャラクターが望ましい。なにしろ「泣く子も笑うガサ子ちゃん」作戦だからね。電話をかけたら事務員から「ほかの弁護士に依頼しているのでは」と渋い対応。相談しただけで依頼は決めてないのに、なんだ家元制度かよ。なんでGT本人でないんだよ。この国には法匪しか、いねーのかよ(影の声)。
そんな苦境のなか、弁護士ほやほやの福島弁護士と出会ったのだった。「わたし、やります」と嬉しい即答。準抗告申立、わたしと同居人は夏休みを返上して国会図書館で判例を調べたり精一杯の奮迅。最高裁へ特別抗告もしたのだった。
その後の天皇裕仁が死ぬ前の大量ガサでは、彼女は自ら脚本を書いて芝居仕立てにしてみたり、大型ガサ国賠を牽引していった。個人、それも弱者の人権を大事にする議員。応援しなくちゃ。7月参院選は、第2第3の「みずほ」を!