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公安の

2012年12月09日 | 詠む

公安のデータ流出「イスラム罪」 ありやなしやと現代書館

国家と情報――警視庁公安部「イスラム捜査」流出資料を読む」 青木理・梓澤和幸・河崎健一郎 編著 現代書館

2010年秋、警視庁公安部の流出資料。まんま第三書館から出版されたが、本書は多様な分析を踏まえた書籍だ。

第Ⅲ章では、個人情報を墨塗りして掲載している。さすが、現代書館。

---備忘メモ----

47 微罪逮捕 失業保険詐欺 自宅などを徹底的に捜索しパソコンを調べる 結局は不起訴

121 デュモン事件絡み。フランス警察。出国を認められず、居住先を妹宅に制限され、毎週のように警察への出頭を義務付けられる。しかし、実際に予審判事による尋問は3年間で4回だけ。それって、ある意味で逮捕より酷いな。

151 1万2677人の人定 首都圏のイスラム教徒の89%

152 「面割率を100%にしたい」という文句が文書の中に繰り返し出てくる 「ムスリム罪」があるのと等しい

155 「ビルマ独立万歳」と言うと、その瞬間に後ろからカメラの三脚で殴られ大量に出血して気を失って倒れ救急車で搬送される事態。攻撃したミャンマー大使の息子は大使館に逃げ込む。保坂展人議員が国会の法務委員会で取り上げようとすると、大使一家は緊急帰国。そんなことあったんだ。

160 吉岡忍は留置場にいたとき裁判を起こした。逮捕状の日付も場所も違い、いる筈のない嫌疑まで書いてある。勝ったとあるが、具体的に知りたいな。

ムスリム違法捜査弁護団

-----【目 次】-------

 本書刊行にあたって(梓澤和幸) なにが問題なのか―事件の見取り図(河健一郎)

■第Ⅰ章 流出資料をめぐって

 公安警察の隠微な歴史と外事3課の新設(青木理)

 流出資料からみる公安警察の馬鹿げた実態(青木理)

 警備情報活動と出入国管理行政との関係について(古屋哲)

 「ムスリムの狙い撃ち」――公安警察の違法捜査(岩井信)

 金融機関の公安警察に対する個人情報提供(上柳敏郎)

 在日ムスリムを襲った無知と偏見(田原牧)

 日本政府のムスリム敵視政策・歴史と変遷(田原牧)

 「デュモン事件」と「公安テロ情報流出事件」(西中誠一郎)

 日本のムスリムとその課題(前野直樹)

■第Ⅱ章 シンポジウム「検証・公安テロ情報流出事件」 (青木理+田原牧+保坂展人+吉岡忍+梓澤和幸)

■第Ⅲ章 資料集「公安テロ情報流出資料」

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