千恵子@詠む...................

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暗黒で根腐れの 秋霜烈日と司法

2011年06月30日 | 

暗 黒 で 根 腐 れ の 秋 霜 烈 日 と 司 法

6月23日、前号で紹介した市川寛弁護士の爆弾発言で盛り上がったシンポジウムに引き続く第二弾『検察、世論、冤罪2』も非常にエキサイティングな展開となった。郷原信郎弁護士を筆頭に、本紙おなじみの山下幸夫弁護士、足利事件の佐藤博史弁護士、村木事件の弘中惇一郎弁護士など錚々たるパネリスト。

 
今回のサプライズゲストは、詐欺罪・恐喝未遂罪で逆転有罪判決(実刑)を宣告された羽賀研二さん。現在上告中の事件をケース・スタディ(事例研究)とし、それを軸に警察・検察・マスメディアを追及してゆく。司会は前回シンポのコーディネータ八木啓代さん。
 
大阪での羽賀さんの事件は、検察「リーク」によるマスコミ操作によって作られた典型であることが明らかとなる。さらに、一審の弁護側証人が偽証罪で有罪判決を受けたために逆転有罪となったのだ。パネリストたちは事件を詳細に分析してゆく。字数上、詳細は無理なので簡略な概要。
 
まず詐欺の件、「上場すれば数十倍」と売り手(羽賀氏)も買い手も信じている未公開株の売買をめぐる話。そんなものがそもそも詐欺罪を構成するのか。
 
次に恐喝の件、検察が「羽賀氏が暴力団関係者と共謀」と立証を目論んだが、その暴力団関係者は、実は買い手サイドの人物だった。
 
何よりも許しがたいのは一審を無罪に導いた弁護側証人に偽証罪を適用したということ。刑事裁判で証人を起訴した冤罪事件に「八海事件」と「甲山事件」が著名。そこで元検事の郷原弁護士から爆弾発言、「検察側証人の偽証はまったく当たり前なんですね。しょっちゅう偽証してます」に会場は沸く。また、証人に向かって「あんた嘘言っちゃいけない。ちゃんと打ち合わせしたじゃない」と言う検事の存在も暴露。
 
山下弁護士も、偽証罪に問うぞと証人を脅す検事がいるとの発言も。
 
さらに「元暴言検事の市川です」と自己紹介した市川寛弁護士は「大阪府警の上司が『何で検事に割られるんだっ!』」と叱咤する事例で大阪府警と検察の露骨な縄張り・競争意識による確執を明らかにするなど大阪の背景事情を説明。
 
被告人や被告側証人は偽証罪に問われるのに検事は上から偽証を強要されているというから空いた口が塞がらない。検察は公務員職権濫用の常習犯なのだ。
 
つまり現在の検察は信用できないうえ検察調書も検察側証人もデタラメ。さらに、検察のリークで出た報道もデタラメ。極めつけは検察調書を丸呑みする裁判所のデタラメ。日本の司法は全くの根腐れ状態だ。
 
Comments (2)
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