千恵子@詠む...................

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何度でも

2011年06月20日 | 詠む

何度でも言う此の放置「獄殺だ」 医療刑での丸岡修

関西救援連絡センターニュース2011年6月より、抗議声明を転載

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抗 議 声 明
東京高等検察庁 宛                        2011年5月30日


丸岡修氏の刑の執行停止申立代理人        
弁護士 大谷恭子/弁護士 上本忠雄/弁護士 荒木昭彦

 我々弁護団は、昨日死亡された丸岡修氏の貴庁宛て刑の執行停止の申し立て(第6次)に対し、貴庁が速やかに刑の執行停止をしなかったことに対し、厳重に抗議する。

 同氏に対する刑の執行停止の申し立ては、既に2007年から6次にわたってなされたものであるが、内5次までは全て却下され、それ自体違法であるが、と くに本年4月22日申し立ての第6次申し立てに対する、貴庁の冷静さを欠いた報復的とも言える不作為(事実上の不許可)は、特段に違法性が強く、刑の執行 として到底容認できないものである。

 すなわち、貴庁担当検事は第6次申し立てに対し、4月27日の東京地裁の打ち合わせの席上で、以下のごとく発言した。

1 執行停止は瀕死の重症にのみ認める。

2 丸岡は、刑務作業をしており、1月に民事の証人(これは本人尋問のことである)になっていることから瀕死の状態ではない。

3 このような犯罪に刑の執行停止をすることは世論が納得しない。

 以上の発言はことごとく事実誤認もしくは予断と偏見に満ちている。本人尋問は、第5次までの申し立てに対し執行停止しなかったことに対する国賠訴訟におい て、生命の危機に瀕している同人の証拠保全としてなされたものであり、八王子医療刑務所内において限られた時間の尋問であった。更に刑務作業をしていると の発言は、前任者であった椿検察官の2011年3月24日意見書において八王子医療刑務所からの照会回答書(平成23年1月23日付)に「労作時及び安静 時の呼吸困難」の記載上「労作」を刑務作業と誤解したものである。労作とは食事、排泄等の日常動作をいうものであって決して刑務作業を意味しない。このこ とは上記記載の数行後に「作業及び指導といった受刑者としての矯正処遇に復帰できる可能性はない」と断言されていることから明らかである。丸岡氏は刑務作 業どころか歩くこともできず、常時酸素吸入をしていたのであり、かようなことをよく読みもせず、また調べもせずに勘違いしたまま、執行停止などありないと 断言したのである。

 くわえて刑の執行に関与するものとして、当該執行が法の要件にかなっているかどうか、本件でいえば「刑を執行することが生命を保つことができない恐れが あるとき」かどうかを冷静に判断するべきであるにもかかわらず、保安・治安上の理由を優先させたのであり、あまりに無定見であり、理性を欠いている。これ は丸岡氏が1970年代日本赤軍としてハイジャックをして刑事犯の釈放を得たことを指していると思われるが、この事実と現に「生命を保つことができない恐 れ」の存否とはなんら関係しない。

 当職らは、その後も貴庁の誤解を解くために、5月2日、12日、16日と申し立て補充書面を提出し、まさに丸岡氏が、貴庁が執行停止するべきと認めた瀕死の状態にあることを明らかにした。なお、丸岡氏に対しては2008年から病態をみていた外部医師が指名医を承諾し、同医師の承諾書が5月9日には八王子 医療刑務所に送付されているものであるが、同人は、丸岡氏の病態が重篤な状態にあり、5月末までもつかどうかを危慎していた。更に5月9日には八王子医療 刑務所も「重症指定」し、これの家族への告知が13日に八王子医療刑務所でなされたのであるが、その際八王子医療刑務所医療部長でさえも、指名医を受諾し ていた外部医師の予後判断を否定することはできなかった。

 にもかかわらず、貴庁は執行停止の判断をすることなく、丸岡氏を獄死に至らせたのである。

 重篤な拡張型心筋症であった丸岡氏は日夜呼吸困難にあえぎ、特に医療従事者が手薄になる夜間、鍵のかかった独房で、どれだけ辛く不安であったか心中察す るに余りある。余命いくばくもないことは誰もが認めざるを得ない状態であったにもかかわらず、貴庁はそれでも執行停止せずに放置したのである。これは十全 の医療が保障されないことによる肉体的苦痛に加え、独房で一人死の恐怖と戦わざるを得ないという精神的苦痛を無用に与えていたということであり、拷問的刑罰であったといわざるを得ない。

 よって当職らは、4月22日申し立ての第6次刑の執行停止の申し立てに対し、速やかに執行停止の決定をしなかったことに、満身の怒りをもって抗議するものである。   以上

-------------------------------------以上、転載

丸岡修さんを追悼する会

6月25日(土)
17:00~19:30
於:日本キリスト教会館4F
(新宿区西早稲田2-3-18、東京メトロ早稲田駅3b口から徒歩約6分)
参加費:献花代500円+カンパ
連絡先:救援連絡センター

わたしも行きます。

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