気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

きのうの朝日歌壇

2007-08-07 23:26:27 | 朝日歌壇
水槽を回(めぐ)るマグロを仰ぐとき笑顔ゆらゆらエイがよぎりぬ
(ひたちなか市 篠原克彦)

去年埋めし雀の墓に母子草ひとり芽生えて小さき花つく
(名古屋市 木村久子)

浅草の地下映画館異界らし「田宮二郎!」と掛け声の飛ぶ
(東京都 津和野次郎)

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一首目。私もたまたま新潟の水族館「マリンピア日本海」に行ったところで、ちょうどこういう光景を見た。エイは裏側からみると、ほんとに愛嬌のある笑顔に見える。ゆらゆらというオノマトペがややありきたりな感じもするが、わかりやすくても良いと思った。
二首目。輪廻転生を思わせるとともに、ささやかさが魅力の作品。四句目の「ひとり」の使い方が面白い。だれも手を加えていないという意味で使っているのだろう。
三首目。田宮二郎が自殺してもう何年経つかわからないが、スクリーンの中では、年をとらずいまでも二枚目のまま。浅草の地下映画館という設定も異界の雰囲気を醸し出す。「!」も効いている。

本能を刺激さるれば従順にイルカは芸を披露しつづく
(近藤かすみ)

新潟から帰宅

2007-08-07 02:53:20 | つれづれ
無事に新潟より帰って来ました。
地震なし忘れ物なし。ゴキブリ一匹発見。

新潟は、一泊目は豪華なホテルに宿泊出来て満足しました。ホテルの部屋にパソコンまでついていて、ネットに接続できました。でも、うちのメールのチェックは、うまく行きませんでした。深夜サロンとそのあとのおしゃべり会もあり、なかなか聴くことのできない話を聞いてしまいました。ふふふ。秘密です。

一日目。山田富士郎さんと小池さんとの日本海対談は、藤原さんの司会で楽しくすすみました。色紙あたらずに残念でした。
二日目は、びっしり歌会。しかも、さよならパーティの司会で緊張しまくりました。マイクで一度はしゃべっておかないと心配なので、はじめて歌の批評も挙手して言いました。
新潟まつりの影響で歌会の後半、どんどん時間が押してきて、あたふたとしているうちになんとか終了。クレームもなく、とにかく終わってほっとしました。
生沼さん、みなさま、ありがとうございました。
新潟のスタッフのみなさまお疲れさまでした。
三日目は、佐渡観光はパスして、ホテルでゆっくりして、水族館へ行きました。家族連れのお客でいっぱいでした。イルカショーやいろいろな魚の裏側も見ることが出来ました。エイの裏側は愛嬌があって、可愛いかったです。会津八一記念館は月曜日休みだったので、残念ながら見ることができませんでした。あと、歌会で知り合ったN井M子さんの趣味のお店を訪ねて、いろいろおしゃべりしました。素敵なお店でしたよ。

本当は、短歌人夏季集会歌会速報というのを、書きたかったのですが、別の歌会の作者名発表との絡みを考えて、今回はパスします。
有意義な歌会に参加できて、無事に帰宅して、ほっとしました。
私の詠草は、9票で、まあまあというところでした。高田流子さん藤原龍一郎さんに、的確なコメントをいただきました。また考え直してみます。