気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

夏雲彦 

2007-08-11 21:27:07 | きょうの一首
あをばしる総門岳の稜線を夏雲彦の渡りゆくみゆ
(大辻隆弘 夏空彦 砂子屋書房)

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きょうも猛暑日だった。コンクリートが熱せられて、玉子を落とすとジュッと目玉焼きが出来そうな熱さ。そんな日の空を見上げると雲がぽかりぽかりと浮かんでいる。いかにも夏の雲。今年は夏の空を見るたびに『夏空彦』という言葉が頭に浮かぶ。たとえば、ビールの名前にも使えそうなうまいネーミングだ。

この空を夏空彦と呼びしより入道雲はをとこなりけり
(近藤かすみ)