階段の下から三段目に夕日たまるむすめふたりが居たはずなのに
(小池光 雑之歌 歌壇8月号)
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むすめさんは、それぞれ就職や結婚で家を出られたのだろうか。ときどき小池さんの歌に登場する二人のむすめさん。なんやかんやと言っているうちに、居なくなってしまったのか。その現実は、階段の下から三段目という具体的な場所が空白となって、夕日がたまっていることで思い出される。三句目が6音で大きいが、いかにもたまっている感じがするので、それもよい。親は何気ないことで、子供の不在を思い、なんとかやっているんだろうと深く考えることから、逃げるのである。
帰省してわが家を拠点に遊びまはる娘はちひさき泣きぼくろ持つ
(近藤かすみ)
(小池光 雑之歌 歌壇8月号)
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むすめさんは、それぞれ就職や結婚で家を出られたのだろうか。ときどき小池さんの歌に登場する二人のむすめさん。なんやかんやと言っているうちに、居なくなってしまったのか。その現実は、階段の下から三段目という具体的な場所が空白となって、夕日がたまっていることで思い出される。三句目が6音で大きいが、いかにもたまっている感じがするので、それもよい。親は何気ないことで、子供の不在を思い、なんとかやっているんだろうと深く考えることから、逃げるのである。
帰省してわが家を拠点に遊びまはる娘はちひさき泣きぼくろ持つ
(近藤かすみ)