気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

緑内障体質

2007-08-03 00:11:59 | きょうの一首
誘因のひとつに「感動」と書きてあれば広辞苑緑内障の項をよろこぶ
(池田裕美子 水無月 短歌人8月号)

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きょうは短歌人8月号を読む。到着した日に、自分の歌の確認、編集室雁信、関西歌会メンバーの歌など、ざーっと見るが、その後はぼちぼち読み続ける。他の歌集も読むので、なかなか進まない。
今日見つけたのは、池田裕美子さんの緑内障の歌。うちにある広辞苑(電子手帳)には、感動とは無かったが、本当ならば私も嬉しい。一年半ほど前に、ちょっとしたことから、視野検査をすることになって、緑内障であることがわかった。今は、キサラタンを一日一回点眼するだけで、そんなに不自由はない。人込みの中で階段を下りるときだけ、こわいので手すりを使うようにしている。

以前、コンタクトレンズのトラブルで診てもらった眼科のお医者さまは、緑内障体質というのがあって、そういう人は音に敏感だったり、細かいことが気になったりするとおっしゃった。まさに私のことであり、その先生に敬意を払ったものだ。
歌人には、緑内障率が高いのではないかと、ひそかに思っている。

みづからのまなこに針をさせしとふ温井佐助の恋のみちゆき
(近藤かすみ)