気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

カステラ

2006-02-21 19:46:43 | おいしい歌
しつとりとおもたく満ちてカステラあり杉の木箱を捧げもつとき

うしみつの台所に来てひとり食ふカステラがわがいのちの証(あかし)

(小池光 静物)

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木箱に入ったぽってりと重たいカステラ。カステイラ。玉子パンも軽くていいが、やっぱりカステラはおいしい。小池先生のお宅には、あちこちから到来物があるのだろうか。お歳暮お中元・・・私は一度も贈ったことがない。気が利かなくてすみません。欠詠はしないようにしますから。

到来のカステイラその底ひなる紙に粒なす粗目(ざらめ)のひかり 
(近藤かすみ)