気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

フラ

2005-11-02 19:40:31 | つれづれ
「短歌人のほうがよっぽど自由じゃないか」ハワイへ続く秋空である

ハワイに行ける・ドレスが買えるあなただけれど正直もはや羨しさはなし

しがらみに金絡まるがフラですと教えられつつつまらなくなる

(岡田悠束 短歌人11月号)

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岡田悠束さんの「つまらなくなってきた」という一連。フラダンス教室に纏わることのようだが、なんだかすごくよくわかるのである。
どこへ行っても、しばらく居ると付き合いやしがらみが出来る。自分の最初の目的は何だったのか、わからなくなってしまう。「せっかくここまでやったから」「あの人に申し訳ないから」「お金もかけているんだし」・・・と言った本来の目的からずれた言い訳をしてしまうのは、もう後戻りできない年齢になったからだろうか。いつでも辞めたるわ!と思いつつやめられないのが人間。
岡田さん、ダンス系統の別のものに転向したらどうですか?体で覚えたものはほかで生きてくると思うけど。
わたし短歌人には死ぬまでいます。きっと。

女子校のクラスの雰囲気そのままに仕切りたがる人目をそらす人
(近藤かすみ)