気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

短歌10月号(中部短歌)

2005-11-05 22:32:56 | つれづれ
アルミ箔もて拵ふる銀の薔薇女(め)の繊きゆび電を放ちて
(大塚寅彦)

キリストも聖母マリアも黒光る観光客の愛撫の果てに
(菊池裕)

人といふ衣脱ぎ去りくれなゐのDNAで聞く海のこゑ
(丹羽まゆみ)

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中部短歌サイバー歌会に参加させていただいたご縁で、短歌9月号10月号を贈っていただく。きょうはまず10月号をひらく。
たくさんの詠草のほかにEメールインタビュー・社会詠とは何か?と題した菊池裕氏と大野道夫氏(心の花)のメール対談があり、興味ふかく読む。藤原龍一郎氏が、大野かね子歌集『秋思』に書評を寄せておられる。窓というページには伊藤京子氏の『朝の水』の美しさという一文がある。
また春日井建の歌集を読みたくなった。