気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

握飯

2005-11-04 21:44:05 | おいしい歌
よる深くふと握飯食ひたくなり握めし食ひぬ寒がりにつつ

さ夜ふけと夜の更けにける暗黒にびようびようと犬は鳴くにあらずや

(斎藤茂吉 赤光)

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先日から読んでいる『斎藤茂吉 人と文学』で、『赤光』の「びようびようと犬は鳴くにあらずや」の歌を見つけた。
もう一冊読んでいる『犬は「びよ」と鳴いていた』の「びよ」を茂吉も使っているのを発見。自分の中の、ふたつの点が繫がって線になった気分がした。
図書館で手当たり次第に借りて読んでいてもこういうことってあるんだな。題詠マラソンが終って、しばし脱力。

ここ数ヶ月はまっている雑穀ごはんのおにぎり。
これがおいしくて体調も良い。今年の題詠マラソンは雑穀ごはんで乗り切ったとも言える。