ぶんちゃん日記

最北の、何もない静かな山奥「ぶんちゃんの里」のオーナーの交流日記です!

感謝の知らない人間(やつ)

2007-11-26 21:43:20 | Weblog
ある村に、大自然と子どもの健やかな成長を求めてやってきた家族がいたという。
住み慣れた地を離れ、未知とも言える世界に飛び込もうとするには、それ相当の覚悟と決意をしてのことだろう。

それを実行したというのだから、気の弱い私にとってその話を聞くだけで「ほぉ~~」とため息がでる。十分な下見と条件等を確認しての実行なんだろう。
「お前もどこかにいったら・・」と言われたら、すかさず「いまの生活と地域に満足はしているから、そんなことはとても・・」と答えるだろう。

それはそれは、受け入れる方も大歓迎で、親切丁寧な姿が目に映る。「良き家族に来て頂いた」「良き地域に来た」と双方の願いがひとつになって、信頼関係が構築されていき、融和のとれた地域社会が発展していくものなんだろうと想像する。

そこには「感謝の言葉」なくして考えられない。
もし、その言葉がなかったら、その言葉が知らない人間(やつ)であったならば、すかさず崩壊の道へと進むであろう。
「それ相当の覚悟と決意」という家族に、これほど単純な「感謝のことば」を知らないあずはあるまい。

数年前に我が家に一人の酪農実習生がやってきた。その人は、幼稚園も小、中、高と一度も学校に行けなかったという。10日間の酪農実習を終えて返るときに「思いで」を書き残していった。
それは・・「一頭一頭の牛を見ていると、表情も大きさもみな違う。この牛たちがお乳を出してくれたり、お肉になったりするんですね。少し複雑な気持ちになりました。感謝の気持ちがないと、お乳やお肉が美味しく食べれません。ここに来て、たべものが一層美味しく感じられるようになりました・・」と。

私は思わず心の中で「ある村のみなさん!感謝の言葉を頂けましたか」と叫んでしまった。
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