ぶんちゃん日記

最北の、何もない静かな山奥「ぶんちゃんの里」のオーナーの交流日記です!

消えゆく 「学び舎」

2007-11-29 18:35:01 | Weblog
北海道中頓別農業高等学校が来年の3月2日に閉校式を迎える。
わが「学び舎」が消えゆくことに大きな寂しさを感ずる。
 昭和25年に夜間定時生で開校して以来幾多の学科の変遷、30年代の生徒の入学の減少からくる廃校危機を乗り越え57年間を生きぬいてこられたわが母校。

昭和41年、人間的にも学問的にも低レベルだった我を迎い入れてくれた中頓別農業高校。季節定時制と言う聞き慣れない学校だった。
季節定時制?、それは、夏期間の農繁期は(6月~10月)週2日間だけの登校で
4年間通学するという制度だった。

休む4日間は、農作業に従事する傍ら農業高校が実践している、ホームプロジェクト(HP)に取り組むことになっていた。
 ホームプロジェクト?、それは、「自分の家の農業(家庭)のなかで、実践研究してみたい事を決めて、目的目標を定め、計画を立て、それに沿って実践し、結果を反省する」るというもの。まさしく、ちびっ子研究者の気分になったり・・・。

まさしく、このHPの取り組みは成長盛りの若者を大きく育てる授業と言っても過言ではなかった。我自身も大きく成長することができたと思っている。

この年になっても、数々の過ぎ去った若き日々が脳裏をかすめる。友人との出会い、先生との出会い、そんな出会いこそが成長の糧になっているんだろう。

時代の流れ!と言ってしまえばそれまでかもしれないが、これまで農業体験や食の大切さなどが叫ばれ久しくなり、子どもたちの成長にとって農業の果たしている役割の重要さが指摘されている中で、「廃校!」「これで良いのかよ!!」と思わず心の中で叫んでしまう。

しかし、生徒がいての学校、生徒の為の学校、だとするとやむ得ない出来事だろう。
「消えゆく学び舎」57年間の歴史よ!ご苦労さん。
そして、我を大きく育ててくれた「消えゆく学び舎」よ!ありがとう。


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