ぶんちゃん日記

最北の、何もない静かな山奥「ぶんちゃんの里」のオーナーの交流日記です!

食の大切さ

2007-11-25 13:01:19 | Weblog
先日、集落内の住民の葬儀があった。
住職の接待とやらの担当になり、担当の3人とともにお勤め頂いた住職と杯を交わした。
「巨人、大鵬、タマゴ焼き」の言葉が流行った時代を生きた事に話しが移り、時を40年前を思い起こすことができた。弁当のおかずが卵焼き中心で、いかに食べ物を美味しく食べた時期であったかと・・・。

いまの時代、「麦飯は健康のため」などといわれることがあるが、当時の麦飯は、「貧しい人こそが食べるもの」と思われていたと。
学校に弁当を持って行くときには、ご飯を炊くときに真ん中にコメを入れ、炊きあがったときには、コメの部分を弁当につめ、その後全体を混ぜ「麦中心のご飯が出来上がる」という。
親は、せめて子どもたちに「恥ずかしい思いをさせたくない」という願いがあったのだろうと・・・。

私も時を思い語った。「バナナを始めて食べた記憶は、小学校の低学年。食べ方が分からず、いただいた親類に聞いて笑われたことが・・」とかパイナップルを先生と一緒に食べたとき、「お前、シンはどうした」と聞かれ「食べました」というと
笑いになってしまったこと。始めてたべたもので・・・とは言えなかったのだろう。その時たしか高校生のはず。

先日、大学の教壇に立ったときに「子どもの頃の食べ物の思いで」をほんの少し語った。やはりその時も麦飯と弁当を話し、「肉の入らないカレーライス、4㌔の通学路と空腹」を語ったが、この日は語らなかった。

こんな貧しい生活を子どもの頃に過ごしてきて、身に付いた最大の教訓は「食べ物の大切さ」である。

亡くなったおばあちゃんは、「もっともっと大変な時代を過ごしてきたに違いないだろう」と思うと、酒はどんどん進んだ。

供養にふさわしい会話だったかもしれない。
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