AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

集合知の無知(13)

2016-09-14 13:15:28 | 今そこにあるメディアのリスク




以前引用させて頂きましたアメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由をあげておきましょう。
ダニエル・ピンク著「モチベーション3.0」第2章のタイトルは「アメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由」

この7つの理由=「アメとムチの致命的な7つの欠陥」ということですが、その内容は次の通りです。

1.内発的動機づけを失わせる
2.かえって成果が上がらなくなる
3.創造性を蝕む
4.好ましい言動への意欲を失わせる
5.ごまかしや近道、倫理に反する行為を助長する
6.依存性がある
7.短絡的思考を助長する
現代はモチベーション2.0の時代ですから、外発的要因「お金」を巡って成り立つ時代でもありますが、ピンク氏は次のモチベーションのアセンションの時代が到来しつつあると言っているのです。要は創造性 クリエーティビティなくして、近未来の時代では経営者萌え雇用される側も成り立たない時代、すなわち内発的モチベーションこそがビジネス社会の根幹をなす。




その3要素が纏めますと下記になるのでしょう。
【自律性】
自律性とは、選択をして行動することを意味する。つまり、他者からの制約を受けずに行動できるし、他者と円満に相互依存もできる。できる上司は部下の視点から問題を眺め、有意義なフィードバックを与え、なすべきこととその方法について十分な選択肢を示し、部下に新たなプロジェクトを率先してやるように促す。その結果、仕事の満足度が高まり、それが仕事にも反映されて部下は高い成果をあげるようになります。

【マスタリー(熟達)】
マスタリーとは、何か価値あることを達成したいという欲求である。マスタリーは心の持ち方次第であり、努力によって知能を伸ばすことができると考えることが大切。またマスタリーは苦痛であり、そして漸近線です。

【目的】
満足感を得るためには目標設定だけでは十分ではない。正しい目標の設定が必要だということを理解できなければ、良識ある人でも自滅の道をたどるおそれがある。利益思考型の目標を追い求め、それを達成したのにまだ満足できないと感じるとき、目標の規模と領域を拡大しようとするからだ。高い目標を掲げて達成する人が、不安や憂鬱に取りつかれる理由の一つとして、良好な人間関係の欠場が考えられる。金儲けや自分のことで精一杯で、愛情や配慮、思いやり、共感など、本当に大切なことにかける余裕が人生にないのです。