AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

集合知の無知(1)

2016-09-01 21:23:21 | 今そこにあるメディアのリスク



数年前に学会の研究発表で「広告におけるWeb3.0」でお話しさせて頂いた時に、初音ミクのボーカロイドに関して、「良質の集合知が可能にした。」当時は多くの方に理解されなかった様に記憶します。 数年前のWIREDの記事です。




集合知は、数量で表わせるような問題の推測において最もよく発揮されるため、集団の知恵というより、「集団の精度」と表現するのが適切かもしれない。この現象は何十年も前から文献に記されてきた。古くは1907年、イギリスの人類学者フランシス・ゴルトンが、見本市の来場者たちは雄牛の体重を言い当てられるという話を取り上げている。そして、経済学者James Surowiecki氏による2004年のベストセラー『The Wisdom of Crowds』[邦訳は「みんなの意見」は案外正しい』(角川書店刊)]によって、集合知という現象は広く知られるようになった。
これに対して、スイスのチューリッヒ工科大学の数学者Jan Lorenz氏と、同社会学者のHeiko Rahut氏はこのほど、集合知に関する最新研究を行ない、被験者に、他の被験者が考えている推測を教えたところ、集合知が低下するという結果になったと発表した。
(http://wired.jp/2011/05/18/意見共有で「集団の知恵」が低下:研究結果/1部引用させて頂きました。)
果たしてそうでしょうか、、、?
今年初旬に白熱教室でも知られるスタンフォード大学 ティナ・シーリング先生の出版 講演会に行きましたが、其処にいらしている若い方々の知識には圧倒されました。考えてみれば先生も講義で使っているデボノ博士の「6 Hat Thinking( 6つの帽子の思考)」 のロールプレイングも6人が各々個々のクリエィティビティを持っていないと機能しません。無知が100人集まっても集合知のレベルは低下するでしょう。クラウドソーシングのサービスがその悪い例でしょう。其処には玄人はいないからです。
初音ミクが此処まで質が高いものが生まれたのか? それは「良質のオタク」達が高めたからです 。


8月31日(水)のつぶやき

2016-09-01 02:46:22 | 百済ない話