AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

デジタルサイネージの進化論(5)

2011-01-31 01:56:54 | アイディアの屋外観戦



ベルリンフィルのコンサートマスターには安永徹さんの後を樫本大進さんが引き継いだ。この様に世界は日本の力を認めている。認めていないのは、この国の政治家であり、どこまでもガラパゴス化していくメディアの技術力だろう。それとコピーライト (版権)を印籠の様に、飾すこの国の仕組みだ。この国は以前、「グローバルスタンダード」を官軍の御旗の様にして、わけのわからない成果主義を掲げた。株主を優先し、社員へのケアを怠った。会社への忠誠心がなくなり、会社は社員を信頼しない構造が生まれた。団結心などは過去の遺物となってしまった。こんな状況で果たして第三の開国が出来るだろうか?そこには、坂本龍馬も勝海舟も西郷隆盛に代わる者はまだ誰もいない。
話がMapping Projectionから随分脇道にそれてしまった。国会中継の見過ぎで、頭に血が登ったせいかもしれない。
昨年公開された映画「the tourist 」ダラスで行われたプロモーションイベントだ。国会中継よりも質は随分高いかも知れない。

デジタルサイネージの進化論(4)

2011-01-31 01:46:49 | アイディアの屋外観戦



米国、欧州のマッピング プロジェクションで表現するイベントの質の高さと、高額な制作費であろう演出力は、世界経済不況の中でも衰えていない。海外の広告表現も、その質は高い。スペイン マドリッドで行われたSONYのイベントにもちゃんと華がある。「無いのは日本なんだろうな。」何か?日本を通り越して世界は進んでいるような感じを受ける。折しもサッカーではオーストラリアを破り、日本が優勝した。政治家が開国と騒いでいるが、日本は文化 スポーツでは既に開国どころではない。
アニメもゲームも世界を牽引している。




デジタルサイネージの進化論(3)

2011-01-28 00:24:24 | アイディアの屋外観戦



HBOのVoyeurがカンヌ広告祭で受賞したのはいつ頃だったか?ウエッブで公開しているものを屋外の建物にプロジェクターで投影したものだった。それから数年でデジタルサイネージの世界はさらに絢爛豪華に進歩している。ラルフローレンの世界は更にその可能性を無限にしたと言っても過言ではない。昨年11月にニューヨークとロンドンで行われたショー「Ralph Lauren 4D Experience」eコマースビジネス10周年を記念したものだ。Mapping Projectionの演出技法はどんどん面白くなっている。

デジタルサイネージの進化論(2)

2011-01-25 21:01:27 | アイディアの屋外観戦



イベント物の醍醐味は、やはりそれを鑑賞している人々の反応がリアルタイムに伝わってくる事だろう。在職中に、未だ知られていないレザービームを使ったイベントの構成を依頼された事がある。局が違うから大変な目にあった事を思い出す。今は違うであろうが「よそ者は嫌われるのである。」クライアントからの好評でホッとしたのを思い出す。
PAのミキサー同様その場での反応が伝わってくる。この肌で伝わる感覚は、快感だと思う。この観客の反応を知ってしまったら、やめられなくなる。テレビ局の生ニュース番組で、タイムキーパーが秒単位でキューを出す、発狂寸前の仕事にも似ている。アムステルダムでのH&Mも豪華絢爛、ビル丸ごとリボンでラッピング。海外のクリエーター達の遊びゴコロを学ぶべきところ大である。


デジタルサイネージの進化論(1)

2011-01-23 23:59:34 | アイディアの屋外観戦



昨年の米国のクリスマス商戦は、1昨年と比較して伸びをみせた。クリスマスの時期は、デパートのショーウィンドウの飾りつけが、やはり海外は巧い。以前、仕事でクリスマスシーズンにNYに滞在した際にブルーミングディールに行った。巨大なクリスマスツリーがフロアーに4本もあったのを思い出す。各々4本の飾り付けも凝ったものだった。日本のそれとは違う。電子看板や広告も随分と進化してきたが、デパートやファッション ブランドのサイネージュは「凄くて巧い。」
NY Sacks Fifth Avenueは雪の結晶のイメージでNYのクリスマスシーズンを清楚に絢爛に彩っていた。

機能の映像力

2011-01-21 00:28:39 | アイディアのIdentity
以前 紹介したミュージック プロモートビデオ「Again & Again」をMac OS leopardの機能を映像化して伝えたDenis Lui氏の作品(One Show Gold 受賞)があったが、今度はintelの機能の凄さを映像化したものだ。





調べたら、nexusproductionだった。
ディレクターはAdam Foulkes and Alan Smith が手掛けた。コカコーラやホンダ等カンヌ広告祭で受賞も数多い。ワイデン&ケネディとの仕事も多い。
メディアを将に駆け巡るクリエーターのチェイサー表現だ。

ソーシャルネットワークに震える人々(1)

2011-01-19 00:23:46 | メディアの一向一揆



アカデミー賞の前哨戦と言われる米国 ゴールデングローヴ賞を受賞した映画「ソーシャルネットワーク」世界で5億人を超えるユーザーまで進化したソーシャルネットワーキングサービスFacebook。この仕組みを創めたハーバード大学生だったマーク・ザッカーバーグ氏を中心に描いたものだ。15日から日本でも公開されている。この大学生の友達の輪から始まったネットワークが、独裁政権を揺るがす事になるとは、ザッカーバーグ氏も考えてはいなかっただろう。北アフリカ チュジニア、高い失業率と物価高騰、それに火をつけたのが一人の若者の焼身自殺をはかった事からデモが拡大し、独裁者ベンアリ大統領はサウジアラビアに亡命した。この友達の輪が、民主化の輪になったのはチュジニアの200万人がFacebookのネットワークを利用していたからとも言われているからだ。

パクリの上に質が視える。

2011-01-13 00:41:58 | アイディアのIdentity


先日セサミストリートの面白い映像がUPされていた。Smell Like A Monster? 以前 どこかで聞いた台詞?


昨年カンヌ広告祭 フィルム部門でグランプリを獲得した「Old Spice」のパクリであるが、パペットがやるから更に面白い。セサミストリートだから許されもし、表現の質も上がる。
以前、東京コピーライターズ クラブの新人賞が、昔受賞したコピーだったと言う騒ぎがあった。パクってやろうと思わなくても似てくる事はよくある事だし、著作権違反となって裁判沙汰になる事もある。日本の広告代理店、制作プロダクション、タレント事務所等横並びで著作権問題にならない様に、どのサイトでもCM作品をアップしていない。ところがワイデン&ケネディ 本国サイトなどは、作品をアップしている。クライアントに許諾を得ていると思うが、コピーライトの考え方の違いであろう。クライアントも良い作品であれば、どんどん紹介されればViral効果で、企業のブランディングも高まるし、商品も売れる機会が増える。フィリップスはカセットテープをオープンソースにしたから、カセットテープは世界標準となった。Linuxも同じ事であろう。
版権にこびりつく国内の多くの団体は自分達の金ズルと考えていない事を願うしかない。

電子書籍の目安箱 (3)「メディアの変貌とラジオの底力」

2011-01-11 02:54:28 | Mobile のMedia bible
これでは、民衆を錯乱させていると言っても過言ではない。
国もNHK他民放局も、高齢者の方々が解る 納得する説明をしていない。
新聞の1面記事はどこも同じ。これは政府からの報道そのままの垂れ流し。
雑誌は、付録にブランドのトートバッグ等を付ける事で、内容よりも付録優先。
テレビ局の報道も、筑紫哲也さん亡き後ジャーナリスト不在であり、高い視聴率と聞くテレビ朝日ニュース ステーションは 古舘が単に鼻息荒く息巻いているが、内容などはない。番組も若いお笑いタレントと旅番組が目立つばかりだ。NHKが逆に視聴率を上げている。ラジオは?新聞 雑誌とともに減収減益ではあるが、その可能性はテレビよりあるかもしれない。阪神淡路大震災の時は、電子メールが情報が混乱する中でその地震のすごさを配信した。ハイチの大地震では、地元の住民達が世界に配信した。
情報を伝えてくれたのはラジオだ。ラジオの力を甘くみないほうがよい。戦後放送された「尋ね人の時間」阪神淡路大震災の時には、NHK教育番組 3chで急遽手書きの探している市民の方を手書きで知らせていた。

電子書籍の目安箱 (2)「マスメディアの一方向性は消費者を惑わす」

2011-01-08 03:26:54 | Mobile のMedia bible
電子書籍もマスコミは一方向での見解しか伝えない。「電子書籍で出版業界が戦々恐々」地上波デジタル放送への移行のCMをはじめ、その報道の仕方にも問題があろう。一般人をテレビを買い換えないとテレビが観れないと慌てさせる手法である。以前喫茶店でお婆さんが「テレビが観えなくなったらどうしよう?」と慌てて購入しようとしていた。もう1年前のことだが、「まだ先の事だから、直ぐに買い換える必要はないですよ。後1年待てば、大きいテレビでも5、6万円、今の半額以下ですからね。」とアドバイスしたら、安心したようだった。マスコミは、こういう高齢者達の困惑を、ちゃんと目線を遭わせて発信していかないと駄目だと思う。