AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

言葉のイマジナリーライン⑵

2018-09-03 01:45:52 | 言の葉の輪転機

 

 

 童謡 シャボン玉(野口雨情作詞・中山晋平作曲・山田榮一編曲) 珍しいニ番入り

 

野口雨情と中山晋平 名曲を世に出したコンビだ。

この歌詞を、「シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ!」

屋根まで吹っ飛んだという解釈をするお若い方も多いみたいだ。要は台風の歌である。

 

「このしゃぼん玉の歌は、魂の歌である。つまり、幼くして死んだ子供の魂がしゃんぼん玉という、はかないものに表現されているのだ」

 

「しゃぼん玉は、子供を意味しており、『屋根まで飛んで、壊れて消えた♪』という歌詞は中絶、あるいは子供の死を意味している」

 

 雨情は子供たちにささげる童謡に悲しみを織り込んだのであろうか。それは、亡くしてしまった実子長女みどりへの鎮魂歌であったと言われている。雨情の娘は、生まれてまもなく亡くなっているのだ。

雨情は、童謡の歌声を天国にいる娘に届けたかったのだろう。子を亡くした雨情は、天国の娘のために、ただひたすらに童謡を作り続けたのである。そして、雨情の娘の魂は、しゃぼん玉になって淡く悲しく消えたのである。(童謡に纏わる都市伝説https://npn.co.jp/sp/article/detail/52353833/一部引用させて頂きました。)

 

Tears In Heaven  [日本語訳付き]  エリック・クラプトン


亡き息子 コナーに捧げたエリック・クラプトン「Tears for Heven 」の歌詞も痛々しい。だから心を打つ。

「うさぎ美味しかの山」うさぎが美味しい狩人の歌と同様、台風の歌でもない事は理解して欲しいものだ。


手書きとワープロ⑹

2018-07-30 19:44:50 | 言の葉の輪転機

 

 

 

FABER-CASTELLのポスターのタグラインの最後はこれです。

 



「To be or not to be」

 

 

「May the Force be with you」「フォースが共にあらんことを」

よりも多くの方々がご存知の事だと思います。

 

 

 

 

 

To be or not to be - Kenneth Branagh HD (HAMLET)

 

 「To be or not to be」

シェークスピアの「ハムレット」の名言 「生きるべきか死ぬべきか」

英語 フランス語 アラビア語 漢字でも共通のアイデア発想が世界共通

理解できるし、その発想レベルは高得点を生む事でしょう。

粋な発想をお願いします。

 

 

 


手書きとワープロ⑸

2018-07-28 21:03:18 | 言の葉の輪転機


言葉は理解できなくても、見れば歴然とすぐ判るのです。

FABER-CASTELL に、こんな面白いポスターのタグラインの続きです。

「May the Force be with you」




この名台詞は?

 

 

 Meay the Force be with you [parts:eNozsjJkhIPUZENDA6NkM1/LzMgQ45yM3BQTJjMTAyZjMwMmAyYEcHBwAAAEFQi0

 

 

 「フォースが共にあらんことを」

 

スターウォーズには頻繁に登場する、お決まりのフレーズです。

世界共通の発想アイディアの共通項です。

 


生出まさみさんの訃報 作品追加

2018-07-24 23:59:00 | 言の葉の輪転機

 

 

 

 

 

 

 

真木準さん以来のショックである。

一昨日深夜 生出まさみさんが亡くなった。宣伝会議で彼のクラスの師だった竹内基臣さんもショックを隠しきれない落胆ぶりであつたし、今もプロデユーサーをお願いしている広川さんも同じく、ショックだった様だ。
白血病で凡そ2年 快方に向かっていると思っていた。
奥様の看病も大変だった事だろう。
私の亡き母同様に御高齢のご両親の介護に沖縄から横浜までいらしていたとも聞く。
彼と佐々木宏さんは転局試験を受けてクリエーティブ局にきた。同じ新保部で競い合っていた。生出さんが朝広毎広受賞 豊田役員から祝賀の食事会にも誘われていた事を思い出す。ラジオでも60秒以上で名だたる松下電気、サントリーの競合の中でNTT「心が見える」でACC賞を受賞した。構成と演出をやらせていただいたが、森本レオさんの声が聞こえてくる。









その後はJR東海 シンデレラエクスプレス 山下達郎の、あのクリスマスソングが頭の中で回ってきた。アリスのエクスプレス の「距離に負けるな 好奇心」そしてホッとする「日本を休もう」。





 

懐かしCM 日本を休もう嫁入り風景編 JR東海

 

 

 

 

 

JR東海日本を休もう


京都キャンペーンの佐々木宏さんと築地 汐留を支えた阿吽のコピー力。特に生出さんのタグラインの語間に優しさを感じた。

 


凡そ同じ歳だと思う。昨年亡くなった旧友の国重さんとともに、生出さんも一緒に頭の中で良い発想を紡んでくれるだろう。今までもそしてこれからも、、、。
Special Thank to Mr.Oide!
合掌


手書きとワープロ⑷

2018-07-24 18:59:31 | 言の葉の輪転機

 

 

 

言葉は理解できなくても、見れば歴然とすぐ判るのです。

FABER-CASTELL に、こんな面白いポスターを見つけました。

 

 

 

そうこれですね。

 

The Beatles "Let It Be" Take 23

 

 

”Let it be.”とは、”Amen”を表す言葉だ。

 

元はヘブライ語、キリスト教の言葉で、日本では「アーメン」と訳されるあの言葉だ。

 

和風に表現すると「天の神様の言うとおり」が近い表現であろう。

 

ビートルズの歌う「Let it be」には次のような解釈がある。

 

「神様はきっと見ていてくださる。…救われることを信じて,今はじたばたせずに結果を待とう。」

となる。

(https://www.jukucore.jp/difference-between-let-it-go-and-let-it-be/ 一部引用させていただきました。)

 

 

 

 


手書きとワープロ⑶

2018-07-23 18:14:05 | 言の葉の輪転機

 

カンヌライオンもクローズしたが、海外の名だたるコンテストの多くの作品は英語である。そうなると、TVCM以上に難しくなる。テレビはアクション ストリーがあるが、スタティックな印刷媒体にはタグラインを理解してもらわないと残れない。もっと大変なのはラジオCMである。

 

CUP NOODLES TV Commercial 1992 (Primitive man)

 

Nissin Cup-O-Noodle Moa Ostrich

 

【懐かしCM】カップヌードル Hungry?

 

 





 

言葉がわからないところで、CMシチュエーションをわかってもらうわけだから、更に考え抜く。いくつか海外のフェスティバルに意識して作ったが、凡そが入賞で終わってしまったものがほとんどだった。

但し、比較すると言葉だらけの面白いCMは海外賞では少ない。

日本のラジオCMのレベルは相当高いと思う。

 

 

2008年 そのラジオCMがグランプリを獲得した。

キヤノンマーケティングジャパンのラジオCM「shatter chance」

連続の音の風景をドプラー効果でうまく表現していた。

 

Adforumでアップされていたので、アクセス頂ければと思う。

 

https://www.adforum.com/award-organization/6650183/showcase/2008/ad/12654833

 

外向けの賞用も手掛けたが、1番驚いたのは作った若手電通クリエーティブだったろう。

 


手書きとワープロ⑵

2018-07-19 17:29:07 | 言の葉の輪転機

 

 

海岸沿いのカフェで近くにお住いの武田双雲先生と話し込んだことがある。私の第1世代のiPad を書き込みながら「これで筆文字が書ければ、書の世界も、今よりも世界へ拡散していくでしょうね。」

先生の仰った事はiPad Proや第6世代iPad ペンシルで可能になった。

 

【Noteshelf】iPad + Apple Pencilの手書きアプリはコレで決まり!

 

 

 

やはり手書きが一番だと、最近はスクリプト用紙で筆で書くようにしている。

手書き、ワープロ打ちはやはり伝わりずらい。

鈴木八朗さんではないが、筆文字が1番だろうと思う。

 

Dubai Font - #Expressyou

 


Dubai Fontはアラビア語のフォントダウンロードADだ。

 

サイト紹介 - FONTPARK 2.0 | MORISAWA

 

モリサワのFONTPARKは実に面白い!

 

日本語は仏教伝来依頼時代時代に進化してきた。

漢文、ひらがな文字、カタカナ文字その時代時代に合わせて進化してきた。

日本人が英語で四苦八苦するのは、江戸末期では日本語は既に確立しており、辞典もあった。だから英語もフランス語、ドイツ語の発音までもが日本語で記されている。フィリピンは、多民族であったから統一語として英語になった。中国は凡そ五つの語族に分かれるが、それが各々の通じないそうである。毛沢東の文化大革命により、僧侶までもが追い出された結果、良い指導僧もいなくなり、日本に留学しているとも聞く。

日本語の優位性で調べていたら、ブログがあった。

一部引用させていただきます。

 

 

1.日本語が使える

友人はApple社に提出する履歴書の「Skills」の欄に「Native Japanese Speaker」と書いた。日本語を使えることは、世界的には「技能」なのだ。日本国内にいると気づきにくいが、日本語を理解し、読み書きできる人材は世界的に貴重なのだ。

日本経済の凋落が叫ばれて久しい。しかし日本のGDPは世界第3位で、1億2000万人を超える“日本語圏”の消費者がいる。日本が衰退しつつあるのは事実だが、衰退しきっているわけではない。日本の没落はあくまでもゆっくりとしたもので、いまだに日本語圏は魅力的な市場なのだ。(http://rootport.hateblo.jp/entry/20120730/1343660553)

 

 

 

 

 


手書きとワープロ⑴

2018-07-17 17:39:08 | 言の葉の輪転機

 

何時からワープロ打ちになったのだろう?

亡き真木さんをはじめ、コピーライターという言い方はやめよう。

優れた広告文案家達は今でも手書きだとも思う。


ニュース原稿や小説家にとっては、15秒30秒は大したことではないが、広告となるとそれは違う。多くのロクでもない革新はクライアントによって齎されてしまう。

ビデオコンテの競合や、イラストレーターでの仕上がりも、アートディレクターやコピーライターのタグラインやボディコピーばかりでなく、フォントやレイアウトまでも壊してしまうものだ。

デジタルになって?良いことなどないのではないだろうか?

CMプランの絵コンテボードは自分で字を描き込む。先輩曰く「プレゼンする自分が書き込まないと納得のいくプレゼンは出来ない!」その通りだと思う。この文字書きまでも制作スタッフに任せるのもいたが、先ずは許されることではない。それと見やすい様にワープロ打ちにしてから、良いコピーも良くないコピーも全て同じに見えてしまう。ラジオコピーも個性ある字でスクリプト用紙を音が出る様に個々 個性で音を描いたものだが、全て面白くなく感じてしまう。

 

1970 国鉄 DISCOVER JAPAN

 

 

国鉄 CM 1982年フルムーン夫婦グリーンパス上原謙高峰三枝子.mp4

 

 

アップルコンピュータ CM '84

 


国鉄を彩った大先輩鈴木八朗さんは、アートディレクターでもあり広告文案家でもあった。八朗さんは、いつも筆で書いていたのを思い出す。そして、「コピー書いても鈴木さんも書いちゃうから採用されないんですよ。」と話す生出さんが懐かしい。

DISCOVER JAPAN、フルムーン、長野オリンピック、そして最先端のアップルコンピュータの象徴である林檎を手にそえる観音像、アートディレクターであり、広告文案家の二刀流には敵わないものだ。

 

 

 


木と生きる幸福。⑵

2018-07-12 19:00:56 | 言の葉の輪転機

 

 

 

住友林業

 

【CM 2008】三井不動産レジデンシャル企業CM 家路篇 60秒

 

ミサワホームもバブル崩壊後産業再生機構の支援により復活した。

当時 TCCの大先輩 Tさんが、ブランディングを再構築した。






「三井に住んでいます。」このタグラインは大っ嫌いだったので、聞いたことがある。「不動産業界はそんなものですよ。」と言われたが、JR東海の京都キャンペーンを手がけた太田恵美さんの「親子ほどの隣人はない。」日本電建のコピーが過る。

 

小泉今日子武田薬品ベンザエース

 

仲畑さんの「ベンザエースを買ってください。」無駄な美辞麗句を削ぎ落とせばそうなるんだろう。「私はトヨタです。私は麒麟です。」

でもやはり、「木と生きる幸福。」の方が好きだ。

 


木と生きる幸福。⑴

2018-07-11 14:44:08 | 言の葉の輪転機

 

 

 

 

在職中ミサワホームを担当したこともあるが、凡そが競合でテレビ媒体の牙城はHさんが持っていた。

 

ミサワホームCM30秒_ベートーベンの家

 

 

ミサワホームCM30秒_マーラーの家

 

 

ミサワホームCM30秒_ルーシー・モンゴメリー赤毛のアンの家

 

単に制作競合ではなく、媒体競合となると話が違う全勢力を注ぎ込む。

これはHさん、ADKさんも同様だ。今は知らないが、Hさんの場合は最先鋭のチームで臨んでくる。築地はと言うといつもの通りなんだが、、、。

それで負けると、通常チームが引き継ぐのだが、その差は大きく。結局D社に戻る事が多かった。それにしても大作曲家シリーズにしても、「大物を育てるには天井が高い方が良い。」この唐突な言葉に疑問を持っていた。

ナレーションの流れを断ち切るくらい違和感があった。Hの営業さんに聞くと社長の一声だそうで、そうなったそうだ。担当者課長宣伝部長を追い越しての経営者とのやり取りが一番良いのだが、やはり塩梅が必要だ。そのまま受け入れると表現の質にも影響してくるものだ。