AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

商品のブランディング貢献度(2)

2016-10-31 18:39:57 | アイディアのIdentity

ここで言うところの商品は海外からの観光客をターゲットにしたものです。
電通報で2016 カンヌライオンを取材したCDCの東氏曰く「国境を越えるアイディア」当にマルクハーンが「グローバルビレッジ 地球村化」と述べている様にグローバル経済同様に人々はグローバルに世界を巡るのです。観光客達はその表の顔であり、難民達は裏の顔と言えましょう。
ここにあげる2国も表現アイディアは同じですが、同じく表と裏です。



ブリュッセル連続テロ事件 2016年3月22日にベルギーの首都・ブリュッセルのブリュッセル空港及びマールベーク駅において発生した連続爆破テロ事件です。ベルギーの首都ブリュッセルこの事件依頼 海外からの観光客は激減しました。そこで考えられたのは、「ブリュッセルの治安はどうなの?」かかってくる電話にブリュッセル市民がアンサーするというものです。




もう一つの国はスエーデンです。
スウェーデン観光協会による観光を盛り上げるための企画で、スウェーデンへ旅行したい人がこの番号に電話すると、登録しているスウェーデン人にランダムにつながります。漁村に住む人、農家の人、フォークダンスのプロなどと直接通話できるのです。普通国際電話と言いますと肩肘張って電話をしたり、受けたりしますが欧州でも英語は共通語ですから、その国に住む方々が電話に答える事はごく自然であり、更に親近感を生むのです。(http://dentsu-ho.com/articles/4258一部引用させて頂きました。)




テレビ東京の「日本に行きたい人応援団」




2020年のオリンピックを前に、外国人達は日本のおもてなし文化には驚いているみたいです。アニメや漫画 初音ミクばかりでなく、特に嬉しい事は日本の伝統文化への憧れが煌煌と彼等に生きずいている事です。和服、書道 和菓子と日本人以上に日本人なんです。
日本語を外国語にしている高校 大学も多いとききます。
日本各地にアンサーホンを置くのも遠い未来ではないでしょう。



10月30日(日)のつぶやき

2016-10-31 02:45:31 | 百済ない話

商品ブランドの地球貢献度(1)

2016-10-30 18:55:21 | アイディアのIdentity



Heinekenで思い出すのは、エアーズロックでのロケ撮影でシャラトン エアーズロックに宿泊していた時です。3日位で観光客は帰るのですが、コマドリ撮影ですから十数日間宿泊しておりました。コマドリした物をビデオ変換したものを持って私だけリタ・クーリッジの音楽録音でロサンジェルスに参りました。その映像チェックでシェラトン ホテルのマネージャーの部屋でビデオチェックが出来たのですが、彼はオーストラリアビールを飲まずにハイネケンでした。彼は生粋のオランダ人だったのです。日本人が海外で、ホップのきいた麒麟ラガービルを飲むのと同じでしょう
ステラビールもギネスも結構風刺の効いた不条理な表現でカンヌを受賞していますが、商品の持つ付加価値を上手く表現したものです。




ビール製造で出た副産物でバイオ燃料をつくりました。生成した30万リットルの燃料はニュージーランドの60のガソリンスタンドで売られ、「世界を救うためにビールを飲む」という「飲みに行く言い訳」を与えました。低迷するビール業界で売り上げが約10%上がったといいます。
副産物の付加価値で「地球を 自然環境を救う。愛は地球を救う」よりも更に「ビールが地球を救う」ビール好きの言い訳にもなるかもしれません。タバコの葉もバイオ燃料になると米国バークレー研究所が数年前に発表してますが、タバコの吸殻からバイオはできません。喫煙者達の「タバコが地球を救う」とは言えないようです。


資本主義経済の退化論(3)

2016-10-29 19:34:51 | 今そこにあるメディアのリスク



リーマンショック以来 多くの州でテント生活をする方々が多くなっています。仕事はありますが、家を売り払った中間層です。
英国からはじまった産業革命は、当時から貧富の差を拡大させ1970年代になりますと、世界経済が停滞していきます。そこで考えられた新しい経済学が、ミルトンフリードマンが提唱した「新自由主義経済」でした。全ての分野に於いて競争社会に委ねるものです。国内経済が鈍化する度に、国はいろいろな施策を提供してきました。そして企業がグローバル化する中で、国の力はどんどん落ちていきました。世界の資産のうち大金持ちは62人、その総額は地球の下級所得者36億人の総額と同じです。特に教育にこのやり方を導入したのは、この国の失敗でもありましょう。少子化にも拘らず、多くの大学をメクラ判を押す様に認可し、挙げ句の果てに凡そ2018年問題で100以上の大学は募集定員を満たさずに廃校となるでしょう。米国も英国も既に大学を出ても職がありません。それも名のある大学ですらです。ワシントン州にある若い起業家が未だかってない方針を打ち出しました。




シアトルの決済代行会社「グラビティ・ペイメント社」のダン・プライス氏CEOは、自分自身の年収を93万ドル(約1億円)減額し、会社の最低年収を7万ドル(約830万円)に引き上げると発表しました。
社員120人のグラビティ・ペイメント社のこれまでの平均年収は4万8000ドル(約580万円)でした。今回の決定によって70人の社員が昇給、そのうち30人は年収が倍増することになる、と4月13日付のニューヨーク・タイムズ紙は伝えています。
昇給分は100万ドル(1.1億円)から7万ドル(834万円)に大幅に減ったプライス氏の年収と、同社の今年の予想利益220万ドル(2.6億円)から捻出されるそうです。
所得格差の問題をずっと気にしていたダン・プライス氏は、ある日一緒にハイキングに出かけた友人が家賃が上がって大変だと話すのを耳にして、自分は会社の社員のために何かできることがあるはずだと思ったという。昇給を社員に発表した翌日の4月14日に、ハフポストUS版の取材に応じたプライス氏は「現在の所得格差は、世界恐慌時代をはるかに超えるレベルです。ずっと何とかしたい問題だったのですが『これ以上何もせずにはいられない、今こそ行動を起こす時だ』と感じたのです」
こう言う起業家が増えていけば宜しいのですが、、、。

面白さの脱色効果

2016-10-29 14:10:26 | 今そこにあるメディアのリスク







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汐留は今「沼に落ちた犬は叩け」状態です。
既に平成28年 バブルが崩壊し、失われた十数年その間に大災害が今もこの国を揺らしております。「揺れるまなざし」状態です。憲法改正に東京オリンピックに豊洲市場、海外ではIS、シリア難民、テロで慄く欧州先進国 に英国のユーロ脱退そして「トランプトとヒラリー」の人気のない大統領選と全てに於いて良い材料なんてありません。その中で一番気になることは、「つまらん!」のです。今は亡き名優 大滝秀治さんの金鳥を思い出してしまいます。そのくらい「つまらん!」のです。「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠んだ中村草田男氏の名句 同様に「面白き昭和は遠くなりにけり」の心境です。最近 財津さんのタケモトピアノのCMがよく流れておりますが、この頃の方がよっぽど明快な表現手法だと思います。変にこねくり回して訳のわからない表現が多いCMが多いのですが、、、。辟易としてしまいます。「晴天の霹靂」ではなく「晴天の辟易」です。在職中 CR研究会 そこで選ばれるのが広告批評で選ばれるベスト10同様に意義深いものでした。それが若手が出席しなくなった。御意見番小田桐さんの「ここに来ない連中は人の作品に関心もない、という事は自分の作品にも関心などない。そういう連中が作っているわけだから良いものなど出来るわけがない!」ごもっともなご意見でした。それから早数十年が経ち、更に訳のわからない表現が多いです。白戸家の皆さんが、京都に行きの新幹線の中で牛丼をかっこみサントリーのボスを飲んでいると、車窓に見える転がっていく大きなおむすび、それを追う三太郎達 その後を追い越す火星人ジョーンズと北大路欣也、タモリの三つ巴。穴に落ちたおにぎり、iPhone のコール音、穴から出てくる天使の羽根を付けたジョブズさん。この表現構図が今一番人気のあるシームレスなんでしょうね。こういう共同体のCM作ってみては、、、。まあ、無理ですがね。面白さを漂白剤につけてしまうのが今の世の中なんでしょう。「面白きことのなき世を面白く。」






10月28日(金)のつぶやき

2016-10-29 02:47:22 | 百済ない話

パワーハラのモチベーション(5)

2016-10-27 15:41:18 | 今そこにあるメディアのリスク











数日前から電通は午後10時全館消灯となりましたと、NHK他民放はこぞって報道しています。
オーバーワーク、パワハラ セクハラからはじまった優秀な若い女性社員の悲劇は、広告業界を含むマスコミ全般への問題提議だと思います。メディアがデジタル化へ移行されたことで、現場はそのタイムラインでそれなりの対応をしてきました。「デジタル化で直ぐに出来る」と言う間違った認識です。スポンサーのプレゼンも、競合プレゼンにビデオプレゼン、それがデジタルになって「間違った既成概念の虚構の巨人」の様に一人歩きをはじめました。スポンサーは、「競合プレゼン 2日後無理だったら結構ですよ。」てな滅茶苦茶なオファーをします。営業だったらなんとかするでしょうし、媒体絡みだったらそれは勝たないとエライ事です。協力局に泣きつきます。でも考えるのは人間なんですね。アナログなんです。インプットはアナログなんです。タグライン キャッチコピーも絵コンテのコピーも、いつの間にか写植になってしまいました。良いコピーも面白くないコピーも手書きではないから迫力がないのです。全て判らなくなるのです。ここいらからおかしくなっていきました。
雑誌やポスター 新聞などプロジェクターで投影しておエライさんが、「このフォント変えてみて、級数は?レイアウトこうしたら?」「御意!」もうそこには考え抜いたアートディレクターの意図もコピーライターの意図も存在しないのです。全てではありませんが、こういうクライアントもいる事を認識すべきです。在職中 各国の制作会社とのプレゼンワークショップでの質問「なぜ日本のクルーは権限を持っていないのですか?」海外ロケなどは決めていく部分でクライアントが立ち会わないとリスクを背負う。これに対しての海外現場からの素朴な疑問ですし、コストも余計にかかる。外資系クライアントは演出コンテ通りに撮り、これよりもこちらの方が良いのでは?それで納得してくれます。現場でのCD権限を与えてくれます。
ここいらも大きな問題です。出力が幾らデジタルでも、、、。
大先輩の小田桐さんとか鈴木八朗さんの頃はフォントまで考えていたんです。デジタル時代でもハンドメイドの精神は必要です。
電通がブラック企業とか そういう稚拙な問題ではないんですね。ACC ADC TCC ACC 民放連 そしてスポンサーである広告を出稿する企業にCM制作会社 デザイン事務所 フリランサーの方々 全てがこの悲劇を前向きに同じ土壌で考えていくべき事です。制作にしてもタレントプレゼンにしても、全てにおいて「口約束」でしょう。タレント事務所とタレント それにクライアント 代理店 三者が契約書を作成する様に、作業発注契約書を作成するべきだと思います。「デジタル デジタル」と騒ぐ割には、やっている事はアナログなんです。ACC の料金表やJASRACの覚書の様にすべき事なんです。今 巷ではクラウドサービスという滅茶苦茶な香港のキャットストリートの 阿片窟みたいな下流の世界が蠢いておりますが、上流も下流も指針を作るべきところまで追い詰められているのです。モチベーションも高かったであろうこの女子社員の悲劇をちゃんと受け止める指針を作るべき事です。それがせめてもの彼女への餞だと思います。


10月26日(水)のつぶやき

2016-10-27 02:46:18 | 百済ない話