そしてその後内発的モチベーション研究の第一人者、米ロチェスター大学のエドワード・デシ教授の実験が述べられております。
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報酬を与えられるグループと与えられないグループに分けてゲームをやらせた結果、報酬を与えられたグループの方がゲームに費やす時間が少ないことが判かったとあります。外発的なモチベーションとなる報酬を与えることにより、内発的モチベーションが低下する「アンダーマイニング効果」を発表したのです。「やり甲斐」の内発的モチベーションは、外的モチベーション 対価としてのお金ではなかったのです。情報をオープンソース化していく中で齎されるのは集合知の低下と言われておりますが、これもまた結論を急ぐべき事ではないでしょう。
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「Microsoftの百科事典 Encarta」と「Wikipedia」を集合知の観点から過去に遡っていきますと、CDROMで有料販売していたMicrosoftの百科事典Encartaは2009年に終了しました。ウエッブブラウザのFire foxもオープンソースです。
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Google Chromeの次にランキングされており、地球上で凡そ7億8千万人が利用している計算です。そして百科事典としてオープンソースの集合知の成功例としるされているのが先にあげました「Wikipedia」です。書き込む際には独自の規則のもとにアップされていなければチェックで弾かれるようになっております。ですので悪い情報も精査されます。FireFoxもWikipediaも対価を求めてはいません。但し運営費をカンパして欲しい旨は書かれております。
こんな時代が来るとは、、、。誰もが考えていなかったでしょう。内発的な「やり甲斐」こそが心を動かすモチベーションなんでしょう。「Microsoftの百科事典 Encarta」は百科事典で有名なブリタニカとタイアップしたかったのですが、ブリタニカは電子出版を恐れて提携しませんでした。Wikipediaの出現で更に世界の常識が変わっていったのです。集合知を語る上で「Wikipedia」は、内発的モチベーションで世界を繋いでいる「集合知」の結集の一つと言えるでしょう。