AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

デジタル発酵の現実感⑴

2019-10-18 11:21:47 | アイディアのIdentity


落合陽一ⅹ井上智洋  これからの“AI時代”を生き抜く術とは? 2019年2月17日






昨日 幕張メッセのCEATECに参りました。最近は多くのイベントも東京ビックサイトで開催され、滅多に幕張メッセには行かないのですが、落合陽一先生のKeynoteがありましたので遠方より参りました。落合先生の講演は、時代の寵児でもあり、毎回満席状態でした。今回やっと参加できました。でなければ幕張まで参りません。先生はいろんな事を立ち上げています。乙武さんとのコラボ義足や義手 車椅子の拡張性を。

乙武洋匡クラウドファンディングのイベントに参加して来た(;´д`)


富士通とのコラボ「Otena 音を体で感じる実証」

髪の毛で音を感じる装置「Ontenna」と、音と映像のシンクロにフォーカスした映画「Noise」が 創り出す新しい映像鑑賞体験会



日本フィルハーモニーとのコラボ「Transforming Ocestra」などです。広告表現の紹介とはちがいますが、非常に有意義な価値となり得る活動ですのでご紹介してみます。

《変態する音楽会》ダイジェスト


落合先生曰く、少子化に伴い、高齢者の世になっていく。年を取れば取るほど身体的劣化は進み、誰もが車椅子に厄介になっていく。車椅子自体も進化していくこととなる。マーシャル マルクハーンが、メディアを身体的機能の延長上で考えているが、足の延長が車椅子ということになる。Google Earth が、米国での老人ホームで使われていますが、車椅子に座ってエッフェル塔を潜る。住んでいた周辺を散歩し、認知症 ボケを克服する。少子化がどんどん進み、人が長生きしていく中でいろいろな補助機は、日々学び、そのご主人に寄り添える様になるだろう。あたかも介助犬の様に、落合陽一先生のプロジェクトを探って行こう。

ビールはfoodではありません。

2019-10-14 16:44:17 | アイディアの屋外観戦






未だかってない大型で強い台風19号「ハギビス」は12日、午後7時前に伊豆半島に上陸した後、各地に記録的な強風と大雨をもたらしながら北上し、13日朝に福島県付近から太平洋に抜けた。記録的豪雨により各地で浸水や土砂崩れが発生し、夜には東京を流れる多摩川など、多くの河川が氾濫。複数の死者や行方不明者のほか、多数の負傷者が出ている。
この災害で亡くなられた方々、被害にあった方々へ心からお悔やみ申し上げます。

総務省消防庁によると、14日午後1時の時点で、台風の影響で死者20人と行方不明者13人、重軽傷(程度不明含む)の負傷者192人が確認された。
NHKは同日午後2時半すぎの時点で、42人死亡、15人行方不明、198人が負傷と伝えている。
国土交通省は同日午前4時の時点で、東北、関東、北陸の数十カ所で河川の堤防が決壊していると発表した。(https://www.bbc.com/japanese/50029221 BBCより一部引用させて頂きました。)

そんな中10月13日のスコットランド対日本戦には皆賞賛した事だろう。選手達からの被災地被災者を思う心に打たれた。被災地で活動している自衛隊他皆同じ気持ちであろう。この国は、その精神性が崩れかける時 災害に見舞われ日本人の持っている遺伝子が覚醒する様に思う。


Rugby World Cup 2019





プレミアビール業界大手のハイネケン社とラグビーの祭典との関わりはより長くなり、24年になります。アジアで初めてのワールドカップ ラグビー開催に、ビール市場の拡大と世界中で新たなラグビー参加者とファンを活気づける牽引的役割が期待されているが、ハイネケン社では今回の契約更新を機に、同社アンバサダーでもある元ウェールズ代表のスコット・クイネル氏を起用した、ラグビーワールドカップの思い出を語るショートフィルムもリリースした。(https://www.adweek.com/creativity/for-rugby-world-cup-heineken-celebrates-those-of-us-with-no-clue-whats-happening/)


HEINEKEN | RUGBY WORLD CUP JAPAN 2019™


然し誤算が生じた。ビールだけあれば、観客は納得すると言うものではないからだ。





ソフトドリンクは売り切れ、食べ物も全て売り切れた。ビールはある。ハイネケンビールはたらふく飲める。子供達はお腹が空きそこら中で泣いている。これはワールドカップラグビー主催者側とスタジアム運営スタッフの甘さである。

大きなイベントに行った際、やはり気になるのは動線であるし、我々の頃の様な観客一番である事が、希薄になっている様にも思う。
お客様あってのクライアントなんだ。クライアントばかり視ている担当者が多くないだろうか?ビールでお腹は満たされない。





大阪万国博の時 松下電器(現Panasonic)松下幸之助会長は、炎天下観客と一緒に何時間も並び、入場できた時に、紙のサンバイザー?をスタッフに指示したと言う。この言葉が過ぎる「まだ会社が小さかったころ、従業員に、『お得意先に行って、きみのところは何をつくっているのかと尋ねられたら、松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのですと答えなさい』とよく言ったものである」



如何にスタッフを育てるか?時代は変わり難しいが、そこいらから再生すべきだと思ってしまう。



ピンクリボンの触手感⑷

2019-10-13 12:08:17 | アイディアのIdentity

どんなに良いタグラインを持ってきても、「自分で触る」モチベーションを喚起しなければ意味をなさないのであろう。

CoppaFeelの2017年のプロジェクト「Trust Your Touch」が視覚で自分の乳房を触る啓蒙では成功していると思う。

Trust Your Touch with CoppaFeel!




「それぞれが対処するのは面倒ですが、物事のより大きなスキームでは、それはどれも重要ではありません。 CoppaFeel!代わりに、視聴者に人生が提供するすべてのものをつかんでもらいたい。高値、低値、そしてそれらの素晴らしい体。

ナレーターは、「人生はほんの一握りになる可能性があります。しかし、あなたは何をしますか?物事が困難になったら後退しますか?

その後、ナレーションが続くため、映画は多様な男性と女性の胸のスナップショットのセットにカットされます。「愛する人生を手放すのか、つかむのか。それが提供するすべてのものをつかむ。あなたの愛する人たち自分で。だから今日つかむ。明日つかむ。重要なものをつかむ。」

最後に、キャストメンバーが胸を保持しながら視聴者に向かってじっと見つめる一連のパワフルなショットで終わります。ナレーションは「夢をつかむ。大きく掴み、たくさん絞ってください。あなたの命を救うことができます」


もう一つカナダ トロントでのキャンペーンがあった。


Boobyball - Rethink Breast Cancer





乳がんとその募金イベントを再考し、Boobyballは約0の予算のために真剣な注意を必要としました。その注意を引くために、広告にこれまで使用されたことのないフィッティングメディア、女性の胸を使用しました。このグループのモデルには、実際の乳がん生存者が原因についての見出しが付いています。人々は乳がんについて話す必要があり、これはその会話を促進する方法でした。スタントは、トロントのすべての主要なニュースステーション、およびすべての主要な新聞に掲載されました。 Facebookやtwitterでも爆発的に増加しています。その理由の1つは、単に通りかかったHowie Mandelのおかげです。彼は即座にこのアイデアを30万人にツイートしました。


「乳癌撲滅運動」こればっかしは、非説得の説得広告では意味を為さないのだと思う。


ピンクリボンの触手感⑶

2019-10-11 17:44:44 | アイディアのIdentity


このピンクリボンキャンペーンには、多くのグローバル企業がキャンペーン展開をしている。
先のワーゲンと同じく



アウディ




HYUNDAI




HONDA Spain はホンダのロゴを上手く表現しています。



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ピンクリボンの触手感⑵

2019-10-10 20:36:59 | アイディアのIdentity







ピンクリボンキャンペーンにちなんだ全面ピンク色のバックの中心に、なにやらドットが並んでいるというビジュアルです。さらにドットの下にはこんな文字が。“The simpler way to prevent the breast cancer”(乳癌を予防する、なにより簡単な方法)。
勘がいい人なら、このドットが点字だとすぐさま気が付くかと思います。つまり、点字で“その方法”の具体的な内容が記載されていることがわかります。ですが、点字を知らない大半の人にとってどうやって読み取ればいいのでしょうか。
読み解くカギは左下にあります。「Braille Alphabet(点字アルファベット)」というタイトルのもとアルファベットのA~Zまでの点字イメージが記載されているのです。これを中心のドット一つ一つと見比べると、「乳癌を予防する、なにより簡単な方法」の答えが分かるという仕掛けです。上部の画像はクリックすると拡大版が開きますので、是非ご自身で答えをお調べください。

今の時代、広告をじっくり見てもらうのは難しいもの。だからこそ、一瞬で伝わるような広告クリエイティブがよしとされるケースが数多くあります。
そんな中、今回の広告はあえて「読めない・理解できない」表現にすることにより、受け手の「何が書いてあるのか読みたい・知りたい」という欲求を掻き立てています。そして“A~Zまでの点字アルファベット”という読み解くカギを一緒に提示することにより、受け手が受動的ではなく、能動的にクリエイティブに接することを促し、その結果、読み取れた時のメッセージの理解度は通常に比べて格段に深まるという仕組みなのではないかと思います。
『点字を読み取る』という非日常の体験を通じて自らのチカラで「答え」(それこそが、広告主にとっての伝えたいメッセージ)を導き出したという、ちょっとした達成感もメッセージの理解を後押しするのかもしれません。
(Ad Gang https://adgang.jp/2014/10/77769.htmlから引用させて頂きました。)





ピンクリボンの触手感⑴

2019-10-08 20:24:03 | アイディアのIdentity





女性12人に1人が患う乳癌。10月1日は東京タワー他ピンクに照らされる ピンクリボンキャンペーンだった。知らぬ間に癌が進行してしまう。特に乳がんは触って診て判るそうだから、先ずは触診だろう。この感触「触るという啓蒙」をどう伝えるか?
海外広告では、企業のブランディングの一環として支援している。




例えばAd Councll 「Breast Cancer Risk Education」Know your girls
YouTubeだけでも400万アクセスは超えている。

Know Your Girls :60 | Breast Cancer Risk Education | Ad Council



2014年カンヌライオンでも受賞しているが、

Cannes Lions 2014 Bronze Lion I TOUCH MYSELF BREAST CANCER


やはり触る啓蒙が説得力がある。

ワーゲンのキャンペーンはまさに触る感覚の啓蒙だ。





天空の過当競争⑻

2019-10-04 14:46:53 | 世界標準の消費価値


The World Record Attempt - Longest advert ever!


カンヌライオンで以前紹介したが、
退屈な出発地 ドバイから到着地サンパウロまでの14時間40分を逆手に取った広告表現だ。
ウエッブムービーなるものが脚光を浴びたのは、BMWやCHANELからだろう。広告メディアの新しい表現でもあった。これを上手く応用したものだ。ウェブサイトではユーザーのコンピューターの時計を分析し、フェルナンドの日のその時間に移動します-いつでも好きなときにアクセスできます。
此処に出てくるMr.Fernand は14時間40分喋りっぱなしである。広告の既成概念であるスポット広告の枠を飛び越へてしまった。それとこのFernandは、SNSを駆使して拡散させたのである。以前の投稿に詳細に書いてある。14時間40分パソコンで観ている者はいないだろうが、この発想の転換には目を見張るものがあった。


天空の過当競争⑺

2019-10-03 13:46:03 | 世界標準の消費価値


在職中 オーストラリア エアーズ ロックで撮影隊を残し、クライアントからこのCM音楽録音 リタ・クーリッジでOKが出て、私だけロスに音楽録りとなった。エアーズロックからシドニーまで乗り継いで凡そ4時間半?翌日シドニーからロスへ向かった。いやはや凡そ16時間かかった。交通手段の発達は時に人に過酷な疲れを与えるものだ。東京ーワシントン間3時間とかは?考えられない暴挙としか言いようがない。飛行機は1950年代 夢のまた夢でもあった。大半の客は外国人だった。






昭和30年代 日本航空の広告である。

東京-ホノルル$515
東京-サンフランシスコ $650

日航の主な乗客が、まだアメリカ人が主だったころのキャッチコピー
「特別料金なしで、日本の伝統的なサービスと食事を快適な旅をお楽しみください」

そして誰もが気軽に行ける海外旅行となった。エコノミーでロス往復5万 考えられない航空運賃である。しかし、搭乗時間と現地での時差に悩まされるものだ。

キャセイ航空のボストンー香港便の広告表現は西洋と東洋との文化を融合させた上手い表現だ。












広告文化も日没する国となった日本だが、アジア 中国やバンコクなどは日本に学び更に表現の質を高めていく。

そしてこの十数時間の退屈な、発狂したくなる時間を逆手に取った表現もある。