AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

初音ミクからニクへ (2)

2012-02-29 23:04:24 | CGMの感染力



バーチャル・シンガーの初音ミクが歌う「Tell Your World」が“日本人歌手”史上最多となる世界217か国で25日から配信されることになった。同曲は今月18日から「livetune feat.初音ミク」名義で、日本などで先行配信。発売以降、iTunesランキングでAKB48らを抑え、「初音ミク」として初の首位を獲得した。昨年12月からレディー・ガガらに続き「Google Chrome」のCM曲に使用され、動画サイト「You Tube」では世界各国から200万回以上の再生回数を記録している。初音ミクは女性の声を使って自由に曲を歌わせることができる音楽ソフト。同曲はCD化され、3月14日発売のミニアルバム「Tell Your World EP」に収録される。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20120123-OHT1T00243.htm
そしてこのVocaloidの先に、日本の音声認識開発の魁が観えてくる。


初音ミクからニクへ (1)

2012-02-29 02:14:06 | CGMの感染力



NHK クローズアップ現代で初音ミク そしてこれからの音声合成技術革新の日本の可能性を探っていった。
ご存知のように初音ミクとは、Vocaloidである。Vocaloidと初めて知ったときこのネーミングの巧さに唸らされた。ミクのコンサートLIVEはエライ高値で転売もされている。センター アリーナ 44500円 これはもはや、世界的シンガーである。



この秀逸な名前を持つソフトをキャラクターにし、3DCGとして完成させ、そしてLIVEコンサートにまで高めていったのは、このソフトを開発した会社でもなく、大手仕掛けの広告代理店でもない。アマチュアの集合知が、プロを超えてしまったのだ。これもSNSだから成し遂げた快挙でもある。




そして、この現象はアマがプロを超えた単なるサブカルチャーなどと言う箸休めのメニューではない。れっきとした刺身であれば「大間の本マグロ」旬の味覚であれば「丹波の松茸」である。チョウザメもキャビアを持って退散する。それくらい凄い!「フジヤマ、サムライ、ゲイシャ、、、」と並ぶ世界へデビューしてしまった。

FacebookのFakebook(3)

2012-02-24 01:21:02 | インタラクティブのattractive(魅惑)



今や世界中の企業はSNSを無視出来ない。と言うよりも一番正しい消費者動向を分析出来る。要はテレビCMの広告効果は当てにならない。TwitterにしてもFacebook,MIXIも大切な自社の商品を知るツールである。Googleの広告連動検索エンジンと同じ事だ。
検索された際、なるべく上位で自社を表示して欲しい。世界中の企業がそう思って、上げてくれるシステム会社に依頼しているはずだ。
バナー広告でクリック回数で広告金額が決る様に、数千 数万の「いいね」があればアピール出来る。美人画像に騙されて、「はい はい いいでちゅね。」とくりっくすればその美人軍団の背後にいる業者が喜ぶのであろう。
「一つの発明と言う社会的な善意には、10000の悪意が潜む」 と思う。


写経と写教(2)

2012-02-19 01:04:37 | 学問のススメの涙
寒川神社にお札を納めるために相模線に乗った。車内で朝日新聞 天声人語の車内刷りをみた。
「この地球上で、幸福の量と不幸の量は、いったいどちらが多いのだろう。」
天声人語の始めの一行だ。2007年 World Photo Press グランプリ受賞の報道写真を取り上げていた。




http://www.archive.worldpressphoto.org/search/layout/result/indeling/detailwpp/form/wpp/q/ishoofdafbeelding/true/trefwoord/year/2007

天声人語は朝日の顔である。決まった字数でまとめあげる。文章作りの職人芸だ。
新聞の記事はどこも同じで面白くもない。広告は健康食品とこの冬の海外旅行広告等 見栄えもしない。大手企業の新聞広告出稿は減り、コピーやデザインから刺激を受ける物はほとんどなくなってしまった。テレビ同様に単なる垂れ流し広告である。そんな中、唯一天声人語が語ってくれている。それこそが朝日新聞の企業ブランド広告であり、今の世を問う言霊かも知れない。他紙は何を売りにするのか?それが見つからないところが、どんどん落後していくのだろう。

写経と写教(1)

2012-02-16 04:04:07 | 学問のススメの涙



般若心経を写経して心を落ち着けるそんな、癒しのブームはあるが、こちらは写教。朝日新聞の天声人語を書き写す事で、漢字や文章能力を向上させるのが目的らしい。大学受験や会社の試験で天声人語を英文にする問題があったが、今は文章能力向上としてブームになっている。実際電子メールに慣れすぎて、文章作成の基本的な事柄に無知な若い方も多い。聞いた話だが、就職の面接で「貴様は、貴様は、」面接官が「何を言っているのか?」困惑したらしいが、貴社と言うから、貴方様で貴様も正しいと思ってのことらしい。私も高校生の頃旺文社の大学模試で、「兎に角」を「うさぎにつの」と書いたのだから、人の事は言えないが、、、、。やるんだったら、観音経を写経したい。
由紀さおりさんではないが、どこでブームになるのか判ったもんじゃない。
新聞購読者が減少する中良い兆候だと思う。書いて覚える。それは漢字も英語のスペルも、そして文章力も養われる最強の学問を知る武器だ。


FacebookのFakebook (2)

2012-02-15 23:38:40 | インタラクティブのattractive(魅惑)
私のところに来るメールは、そんなに友達も多くはないので安心しているが、1000人の単位で友人が多い方々に寄せられる美女軍団の友達の嵐が凄いらしい。
プロフィールの写真は「アジア系の美人揃い」有名大学に在籍しているようなコメントらしい。そんな美人からの友達の輪だから、おじさん達は直ぐに友達となってしまう。
でもこれらの美人画像は、中国 台湾 香港 韓国の女優達の無断盗用写真なのだ。
事実「AKB48」のなりすましFacebookのID騒動はイタチゴッコみたいだ。特に芸能人のなりすましIDは多いだろう。有名になればなるほどなりすましIDは多くなる。
この美女軍団例えば下記の画像 


でもこの名前の主は「戸室穂美さん」SLK39なるスカイラークの40周年記念で生まれた公式ユニットだ。彼女は上智ではなく、ミス東京女子大である。勝手に画像を借用してナリスマシをしている。このわけの解らない美女軍団の狙いは一体なんだろう、、、?

ステマのサクラ前線

2012-02-12 22:29:00 | インタラクティブのattractive(魅惑)



Facebookは本人の名前で登録するから安全と思い登録した。大学同期の友人達の書き込みから、仕事がらみプロデユーサーの方達や辞めた会社のコピーライターの方とかが、WALLを賑やかにしてくれている。そこまでは良いのだが、何か知らない国からの友達要請もシツコク来る。基本的にウエッブ上で初めての方からの友達リクエストは信用していない。だから再検索をかける。食べログでのヤラセ評判書き込みにしても、(Stealth Marketing) とは消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることである。略して『ステマ』とも呼ばれる。要はインテーネット上の「サクラ」である。昔浅草辺りでよくみかけた行為だが、顔が見えない分 怖い存在でもある。行列が出来る店を、テレビで紹介いているが自分の足で探そうとしない今の若い方々も、こういうサクラのターゲットでもある。

FacebookのFakebook (1)

2012-02-12 00:27:04 | インタラクティブのattractive(魅惑)



フェイスブック が米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請書類を提出したとのこと。資金調達額は50億ドル(約3800億円)を見込んでおり、2004年のグーグル(19億ドル)を抜き、ネット関連企業として史上最大となるらしい。企業価値を示す時価総額は最大1000億ドル(約7兆6000億円)と試算され、ファストフード大手マクドナルドやネット通販最大手アマゾン・ドット・コムに匹敵するという。(gooニュース抜粋 http://news.goo.ne.jp/topstories/business/115/7984add09985ea01cdf2094e95b3e236.htmlより)
2010年「ソーシャル・ネットワーク」で映画化されたFacebookだが、チェジニアの学生の焼身自殺から端を発した「アラブの春」は、独裁国家を次々と民衆達が薙ぎ倒していった。ソーシャル ネットワークは、既に新しい革命ツールと言えよう。ところで最近、全く知らない国からの友達リクエストが多い。この友達の輪に見え隠れするステルスマーケティングの罠とは?どんな事なのだろう?


後の祭りの経験談 (3)

2012-02-09 01:33:15 | 学問のススメの涙



これも学生の頃の話。当時 西澤 実先生のゼミを取っていた。師は前脚本協会理事長。
NHK創世記のラジオドラマを通じて、多くの役者、アナウンサー、シナリオライターを育ている。御高齢の今でも朗読集団「ぷれさんぼうず」を主催している。
ラジオ番組の基礎を故呉先生 現橋本教授から学び、ドキュメントの神髄を西澤先生から学んだ。
西澤先生のご紹介でNHK ラジオドラマ班のテープ出しのアルバイトをしていた事がある。元々、ミキサー志望だったのでとても勉強になった。特に「鉄の伝説」の千葉ディレクターにはお世話になった。本読み顔合わせで役者、ミキサー 音効などがはじめて一同に集まる。演出家は各配役人の年齢、性格、相関関係を伝える。家の間取りを話し、電話の位置、犬の名前や歳そして繋がれたリードの長さまでも正確に伝える。その指示をを受けて効果マンは音を創り上げるのだ。これは勉強になった。ラジオCMの世界ではそこまで支持しない考えてみれば、設定を声優や俳優から聞かれる事も多い そこまで考えてCMコピーを書くライターももう数少ないとは思うが、そういう配慮は必要だと思う。誰に演じて貰うのか、森本レオさんにお願いする事が多かったが、森本さんのしゃべるであろうナレーションにしていく。そういう事が求められた時代だったのかもしれないし、良き先輩や互いに賞取り合戦で研鑽できた強剛な仲間がいたそんな、時代だった。


後の祭りの経験談(2)

2012-02-04 03:10:19 | 学問のススメの涙





先日海外ロケでお世話になったTBS関連会社のエクゼクティブ プロデユーサーのS氏と久しぶりにお会いした。Sさんから「 登川直樹さんの息子さんですよ。」と 紹介された。ホント この業界は狭い世界である。
息子さんは、Sさんの後の執行役員だ。
小津安二郎監督作品は学生時代 登川直樹先生の映画評論で週に1回 国内外の名作としてみせられた。川崎のオールナイトで上映された「小津監督作品」も観に行ったが、途中で寝てしまうと、「お茶漬の味」も「秋刀魚の味」も、「晩春」も「麦秋」もちょっと眠ってしまうと、全てがモンタージュされて、同じ作品となってしまう。エイゼンシュタインの「衝突のモンタージュ」ではなく、「眠気のモンタージュ」なのだ。
古い作品を知っているから、 年相応の方から驚かれるが、映画ファンでもキネマ旬報を読み漁ったわけでもない。全て登川直樹先生のおかげであります。
以前 NHKのドキュメンタリー番組で吉田喜重監督から観た小津安二郎監督を掘り下げていったドキュメンタリーをやっていたが、その番組内で松竹大船撮影所で助監督を経験し、その後作家となった 高橋 治氏の「絢爛たる影絵」 を読んだ。
東京物語で助監督だった高橋氏の目から観た小津監督と周りのスタッフ、配役に至るまで小津監督の演出の手法も徐々に解って来た様に思う。
その場にいたわけでないから、「100年早いぞ、!」と言われるかも知れないが、これは本当にとても勉強になった。

講義でも学生達に「東京物語を観てから、これを読んで其れから再度観れば更に深い小津監督の現場心が少しでも解ってくるから。」
演出家でもプロデューサーでもカメラマンでも誰でも勉強になると思う。
私にとっては私玉の現場名作だと思う。
そして小津安二郎監督の師匠が牛原虚彦先生だった。
チャップリンに弟子入りしたと言う日本映画界の歴史の中でも重要な功績をお残しになった。
米国から帰国する際 持ち帰った名作のリールのワンシーンのカットの長さを紙テープに写したものを小津監督に渡したと書いてあった。
牛原先生も他界している。もっと聞いておけば、、、。これもまた後の祭りである。