AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

「無知なる故の自信」(2)

2016-11-30 18:06:59 | 学問のススメの涙



教育の分断はろくなものを生み出しません。
以前 Daniel Pink氏の「Driver モチベーション2.0 大前研一訳」でご紹介させて頂きましたが、外発的モチベーション2.0要は金が一番と言う若い方とモチベーション3.0 内発的モチベーション 仕事のやり甲斐を選ぶ方々とでは雲泥の差です。
特に自己愛の強い 全てを人のせいにして、自分が一番だと思う愚弄な若者達 これは若い起業家にも言えます。一種の精神病でしょうがこれには困ったものです。
仕事においても、ある程度先方の精神を探らないと危ないと言う経験を致しました。
大半が「電話も含めてちゃんと話しが出来ません。自分の正当性だけを話してきます。基本的に自信がありませんから、メールだけで攻めてきます。人を敬う事もしません。」非常に狭い世界でしか活動していないでしょうね。今回は相当タチが悪いです。「馬鹿は休み休みに言え」と申しますが、馬鹿は休みもせずに関わってまいるのです。
そう言えば大先輩のコピーライターのTさんを関連会社の副本部長が指名し、アートディレクターに会わせたら名刺を見て、座ったまんまで「あんた誰よ?」これには副本部長も慌てたと聞いております。無知であっても学べば無知ではない「知識」となるのですが、自分が一番だと思ってますから無理です。
彼等は、自分を一番偉いと思い、嫉妬し逆恨みをしてくるのですから質が悪い。無能故の無智文盲です。「自分が一番偉い!」と思い、能力もスキルも無いのに滅茶苦茶な事を言ってきます。
自分の知識の無さを人のせいにするのですから、、、。こう言う輩がいる限り、広告業界の浄化は無理です。こういう精神的交通事故には辟易と致します。
幾らマスコミのシンボル汐留を叩いても、下流はもっと酷いのです。



11月29日(火)のつぶやき

2016-11-30 02:51:40 | 百済ない話

蝋管を結んだ二つの国(3)

2016-11-29 19:22:50 | 言の葉の輪転機








「サラサーテの盤」の様に断念した企画は数限りなくあります。ヨハンシュトラウスの「美しき青きドナウ」は元々は合唱が入る曲でした。それを1867年パリ万国博覧会で今の形でシュトラウス自身が指揮をとりました。丁度その時に日本国として徳川家慶喜の弟水戸藩主徳川昭武が全権で訪れており、同行者に渋沢栄一もおりました。
同じく薩摩藩も出展しておりました。この時の渋沢栄一の日記「航西日記」からもしかすると
このシュトラウスの演奏を鑑賞したかも知れない?





シュトラウスの当時のコンサートポスターの洋書を入手し、この「航西日記」から探っていったのです。日記と言いましても国立図書館所蔵ですからこの交渉も大変でした。結果として日記にはその様な記述はありませんでした。一つの企画を生み出すのに、アイディア物でなければ10や20はあったと思います。またACC賞と電通賞,TCC賞とではその表現の方向も変わってくるのです。

現場時代 若手に賞を取らせる現場監督みたいな事もやっておりました。
凡そ10数名にラジオCMの企画を考えさせるのですが、個々に男性の限界ではなく弾性の限界があるものです。そこいらを考えないと追い詰めてしまうものです。特に皆 通常担当している仕事がありますから、どうしても時間は遅くなります。そんな中で世渡り上手く逃げるのもいるのです。そうなると自分が書くしかないのです。2方向を当時のラジオの巨匠ACDにみせますと「これいいな。これいけるよ。お前のスケジュールどうなってる?」
「私は2週間後 ロケでNYですよ。」
「そうか?じゃこれから北海道に行ってくれ!」録音マンとスタッフは合流できるようにするから
担当営業に前渡金出せるようにする。」
「エ!そ、そんな?でも行くしかないですよね。」
これが、エジソンの蝋管との出逢いのはじまりでした。


「無知なる故の自信」

2016-11-29 02:00:44 | 学問のススメの涙




「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
ゴールデングローブ賞には最多7部門にノミネートされ、主演男優賞、脚本賞の2部門を受賞。
アカデミー賞には、最多9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4部門を受賞している。(ウィキペディアより引用させて頂きました。)
トランプのヘイトスピーチは「米国を分断」してしまいました。
40数年前に!研究開発で訪れた頃と比べれば日本人への待遇は変わったのでしょうか?
その後もロケ撮影 フィルムのOK出しに音楽録り、コンファレンスと参りましたが、
基本の基は変わっていないと思います。「無知な白人達は多く、彼等は白人以外を蔑視します。
米国の大学でも優秀と愚鈍の2極になっているのですが、日本の高等教育も同じ様になってきてしまいました。ここで興味を唆られるのは、優秀な学生や若者達は、素直でハングリー精神を持って貪欲に吸収しようとしますが、愚鈍な学生や若者達は、「人を軽視し、自分の能力を異常に高いと思っている。」ことです。事実、彼等は知識もなく、自信だけがなぜかあるのです。
根拠のない自信は、20年ほど前から、現代の若者特有の現象として「根拠のない自信」ということが言われるようになっていました。およそファッションでも、音楽でも、食べ物でも、「自分ほど解っている者はいない」と豪語する若者が、各業界で続出しました。その道のプロの方々は、「いったいあの自信はどこから来るんだ?」とみんな頭を抱えていました。どうもそのころから、あんまり状況は変わってないみたいです。
若い方々から相談を受ける事も多いのですが、おおよそその文面、電話の受け答え等 おおよそ10分もしないでその人物の思考はわかるものです。



特に「他人を見下す若者たち (講談社現代新書) 速水 敏彦 著」を読んでからその思考は解りました。2018年問題で多くの大学が定員に達せず潰れていく事でしょう。若い方々 起業した方も含めて自分の位置 上もいれば下もいる。「自分以外は馬鹿」と思わず
「自分が馬鹿」に気づき高見を望んで欲しいものです。そうすれば、映画 バードマンの様に
無知がもたらす予期せぬ奇跡が起こるかも知れません。


蝋管を結んだ二つの国(2)

2016-11-28 14:32:46 | 言の葉の輪転機







シェルマン三兄弟は実に凄いオタクと言えましょう。



青山骨董通りの時計のシェルマンは、好きが嵩じてミニッツリピータの時計をシチズンと開発してしまいました。「ミニッリピーター」とは夜中、時刻を音で知らせる仕組みです。時間と分を鐘の音で知らせる複雑機能です。バセロン、パティック、ティファニーなど、オーダーして一年以上はかかるでしょう。価格は数千万円です。それをクオーツで安い価格で提供したのです。時計のバーゼル博覧会で受賞もしております。
もう一人は築地にありました蓄音機を収集し店を出しました。蓄音機の音はばかにはできません。これもオタクです。そして赤坂にありました自動楽器専門店、自動楽器だとピアノが多く、当時スタインウエイのガーシュインの弾いたパンチング カードのものでしたこれも自作自演のスタインウエイですから凄い演奏でした。そしれ店の奥に目をやりますと、ピアノとバイオリンが一体になったものです。演奏曲は「チゴイネルワイゼン」その技巧には驚きました。



自動バイオリン(VIORANO VIRTUOSO "Single Mills")
MILLS
アメリカ(1910年)
調整中(演奏しません)
20世紀初頭10年における米国の8大発明の一つとして米国政府に認定された自動バイオリン。ミュージックロールを使用し、バイオリンとピアノを演奏するが、他と異なり電磁石を利用して演奏する画期的な楽器。当館所蔵のものは初期の型で、ピアノ部分の弦とハンマーに独特のものが使われており、最高の音色とされている。部品には真鍮が多用され、ケースはマホガニーを使っている。 (伊豆オルゴール館http://www.izu.fm/gakki.htm 引用させて頂きました。)

丁度 鈴木清順監督の 「チゴイネルワイゼン」が話題になった頃です。この映画は内田百間の「サラサーテの盤」を描いたものです。自作自演の演奏の中で途中 モゴモゴとサラサーテが喋っている?一体何を行ったのか?これを探る事で構成しました。音源の言葉を探るのにスピードを変え、グライコをいじり鮮明にさせていくのです。そして回転数も落として、エリザベート音楽院やスペインのサラサーテ博物館にも送り「一体何を喋っているのか?」分析をお願い致しました。
回答は「判らない」そこでこの方向はないと断念したのです。
Panasonic(松下)担当のKさんも同じ「サラサーテの盤」で考えていたのです。「サラサーテの一言」がそれでした。大先輩Kさんとご一緒にラジオの企画をお願いした才女Fさん、今ではラジオやエッセイ など巨匠です。やはり皆 凄かったですね。こういうニアミスもあるのです。


CGの追憶と日本のアニメ(2)

2016-11-27 21:28:51 | メディアの一向一揆







国内にあるあらゆる情報を収集して「もうこれ以上はない!」で多くの研究所や大学にも参りました。そこで得た物は大きな知識の財産です。




先日NHK スペシャル「終わらない人 宮崎駿」を観ましたが、CGを使った短編映画を作るのですが冒頭から難題にぶつかるのです。ディズニーのフルアニメーションはCGです。うーん?私は個人的に好きではありません。






コスト削減やアニメーター養成用にと開発してましたが研究すればするほど、当時「うーん違うな!、、?」大御所 宮崎大監督と同じなんです。CGもここまできちゃったんだ!」驚きと動きが自動計算で処理される?40年前ではKey (原画)からIn between (動画)これも今みたいな事は出来ませんが、次のKeyを決めれば動画は自動処理されます。宮崎監督がしっくりこない?コスト削減で生まれたテレビアニメだったら3コマ打ち(8/24)です。劇場用では変わりますが、この感覚が逆に動きが流れない、心理的効果を生むのです。「CGで喜怒哀楽を描くのは無理だ!」大監督と比較にはなりませんが、同じ感覚でした。宮崎監督、高畑監督の描くもののモーフィングは、ディズニーでもピクサーでも出来ません。戦後日本が経済分野で追い越せ追い抜けと同じ様に、ディズニーに学び、独自に進化したアニメーションと捉えて良いと思います。


蝋管を結んだ二つの国(1)

2016-11-27 18:03:54 | 言の葉の輪転機








在職中 2つの家電品 特にオーディオ商品のCMをやらせて頂きました。元々音楽ミキサー志望でしたし、秋葉原でFOSTERのスピーカーを買ってきてバスレフのエンクロージャーを作ったり、真空管アンプをNECからテレフンケンに変えたりしていましたからクライアント様からも信頼を頂きました。元来 アイディアは生まれても、、文章は上手くも無かったのです。ラジオCMの世界は、私にとっては「TVCMのできなかった発散の場所」だったかも知れません。
ドキュメント風に作るのが好きでした。


モーツアルトの「きらきら星変奏曲」をいろんな音楽家にやって頂きました。菊池ひみこさんに目黒のカテドラル教会でパイプオルガンで弾いて頂いたり、ウィーンフィルのメンバーでもやって頂きました。バッハの楽譜を元に謎解きをしていくものや、当時の名器スピーカーSX3の心棒とバイオリンの魂柱とを抜くとどうなるか?






ステラドバリウスの名器「サンライズ」でも録音させて頂きました。今はそうではないにしても、ACCや電通賞とこぞって賞取り合戦となったものです。そこでやはり強いのは、Panasonicにサントリーそしてトヨタ、ソニー 資生堂 LIONが賞の常連でした。ACCであれば、部門賞 ACC賞と優秀賞、シリーズ部門と60秒以上の長物で争うのですから3部門で争うのですから結構凌ぎを削るのです。


11月26日(土)のつぶやき

2016-11-27 02:50:35 | 百済ない話