AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

3.0から4.0 全てが誘う先(1)

2017-03-30 17:22:25 | 世界標準の消費価値



「Web2.0」の波及効果と申しますか?今から7年前「epic2014」が近未来予測でした。ここいらから3.0 =近未来へと進みます。当時「AD3.0」で学会発表した事を思い出します。ダニエルピンク氏のDriveも大前研一さんが「モチベーション3.0」と訳されました。これは仕事のやり甲斐は、お金というモチベーション2.0(アメとムチによる成果報酬によるモチベーション。人間を馬と考え、ニンジンをぶら下げてやる気を出させる、もしくは罰を与え、それを避けたいという気持ちから無理矢理やる気を出させる。)



そこから「やり甲斐のモチベーション 、内発的モチベーション」3.0の時代へとむかいつつあり、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院教授のフィリップ・コトラー氏のマーケティング3.0も従来のマーケティング




手法は、既にマーケティング本質とはかけ離れており、時代の先のマーケティングを解いております。
最近、ブランド品を持ったり履いたり着たりする女性達も随分と少なくなった様に感じます。
汐留打ち合わせの後、銀座に参りました。丁度 土用の丑の日の頃です。銀座のデパート 食品売り場で万札が飛び交い 鰻を買いあさっているのも中国観光客達です。日本の鰻は安全とはいえ、まさに異様な風景です。またデパートも化粧品が売れるのか、化粧品売り場を2階設けておりました。日本人は物が溢れる中 購買意欲は既にありません。中国人は違います。中国経済が伸び悩み、観光客も減ってもその購買意欲はまだまだ中国経済を牽引しております。
景気低迷もあるのでしょうが、既に自分に合ったものを選ぶのでしょう。
コトラー教授は「マーケティング3.0」で下記の様に述べております。

Marketing 1.0: Product-driven marketing プロダクト重視のマーケティング
Marketing 2.0: Customer-centric marketing 顧客中心のマーケティング
Marketing 3.0: Ultimately human-centric marketing 人間中心のマーケティング
但しこの著書は既に6年前に出たもので、この間にグローバル化した世界は更に混沌としているのも事実です。



3月29日(水)のつぶやき

2017-03-30 02:37:59 | 百済ない話

海外出張と都市の関係(2)

2017-03-29 13:16:36 | アイディアのIdentity







格安旅行会社 テルミクラブが倒産しましたが、直近まで新聞広告はやるは新卒者内定者50人 破産総額151億円とのことです。海外で旅行中の観光客2600人 これは計画倒産と思われても仕方がないでしょう。在職中 ニュージーランドでロケをなんとか終えて、先輩の企業チームから連絡ないので社に電話しますと、CDから「同じ代理店に頼んでるのだから今いるアイスクリーム チームに撮影させろ」で問題だったのが、帰りのクライストチャーチ〜シドニー経由の成田便でした。
期間が決まった安い航空券だけに変更がききません。プロデューサーのSさんが苦労しました。
であればQANTAS航空での発券 帰りの期限はまだあるから、ニュージーランド航空で差額を支払ったらどうかとアドバイスいたしました。差額で結構安く済んだみたいです。海外では何があるか判りません。右も左もわからずに「宿泊できません。別途お支払いください。」と言われたら観光客の方々は不安だと思います。現地領事館に駆け込むしかありません。
都市と病気の関係



「lump」は打撲だと思います。





TVWAの制作です。海外のブランチを持つ大手広告代理店は、その国に即したアイディアも豊富です。
都市のスペルに着目する。こういうアイディアもあるんですね。


3月28日(火)のつぶやき

2017-03-29 02:36:29 | 百済ない話

病と都市の関係(1)

2017-03-28 16:40:15 | アイディアのIdentity
海外出張ではもう絶対に行かないであろう処にもロケで出かけました。
インカ帝国を探る洋酒のロケでは、ここに行ったら「絶対に体に良くない」と先輩に是非共と逃げた事もあります。凡そが辛いロケ撮影で、着いた夜 その翌日早朝撮影とかありました。NY 夕方の成田発ですと午前11時にはNYに着きます。空港でコーディネーターが待っており、その足でスタジオに行き、フィルムのOK出しをして午後には帰る。こんな日々でした。持病持ちですから、医療英語辞典が私にとっては大切なものでした。良く言われますことは、米国などに行く際は、歯科で治療をしてから、また眼鏡も予備に携帯する事。そのくらい自費ですとえらい医療費となってしまいます。
病気持ちは何処も同じ、異国で倒れたら、、、。皆心配なのです。
「旅行中に病気になったら?」その不安を巧く表現したものがありました。



「Medical assistance for travellersー旅行者のための医療支援」です。




「Germ」はインフルエンザのことでしょう。




不寛容国家の劣化ウラン弾(5)

2017-03-27 13:43:04 | CGMの感染力



「私作る人、僕食べる人」というハウス食品のラーメンのCMが問題になったのは1975年のことでした。2ヶ月でCMは中止されましたが、当時に比べてこの国の不寛容さは更に辛辣に喚き立てております。





昨年、CMに矢口真里子さんを起用した日清食品もSNSで炎上し、最終的にはCMを打ち切りました。






昭和の時代 CMを文化にまで高めた資生堂に日清食品、数々の名作を手がけた中島信也さんの「Hungry」にしても、原始人が大勢で狩る恐竜も動物愛護を持ち込んで騒ぎたてるのでしょうか?そのくらいおかしな世の中になっています。動物園の猿の名前にイギリスの王女と同じ名前を付けたら、「英国の王室に対して失礼だ!」という抗議や苦情が数多く寄せられたという出来事がありました。しかし、イギリス王室は日本の動物園の猿に王女の名前をつけられたのを知りながらも、特に抗議したり問題視していません。この見当違いとも言える抗議や苦情は一体何なのでしょうか。そして、ネット上には人を批判、罵倒する言葉が溢れています。そんな昨今は、過剰批判社会と言えるのかもしれません。そして、そんな世の中の風潮に対して「何か変だぞ」と多くの人が疑問を感じ始めているようです。「意味のない正義の暴走は不寛容社会を創り上げる。」
ネットでは会った事もない方々の誹謗中傷も多いのです。不満をネットに書き込む。
私も1月に一度 スレを含めて検索します。するとネットで調べたのでしょうか?変な理屈で在職中に担当した商品とその時代を、恰も如何にも煽るった様なTwitterでした。
会ったこともないと思いますので、SNSからわざわざ拾ってきたのでしょう。
その文面から「妬み嫉みのエネルギー」を感じます。
言葉を編む事は面白いもので、先方の怨みや心の闇も解ってくるものです。これは私が霊媒体質もあるのでしょうが、その書き込んだ心の闇も視えてくるものです。



先にあげました「逝きし世の面影」江戸末期の頃、日本人は外国人にとって「無償の微笑み」と呼ばれていたそうです。江戸の人々は、幼児がハイハイして道路に出た来ますと通りかかった方が、家に戻していたそうです。
その名残が店に入って何も購入しなくても店を出た時に「有難うございました。」これが外国人観光客には、驚かれるみたいです。この国がチップを求めないのもその名残でしょう。
但し、欧米ではホテルでもカフェのウエイターでも「自分の仕事にプライドを持っている。」
国民性なのか自分と他人を比較してしまう様になってしまいました。自分の立ち位置を学び、上もいれば下も居る。テレビの向こう側にいる会ったこともないタレントを叩いて得るものはあるのでしょうか?思いますに秋葉原の通り魔事件に相模原の障害者施設の16人殺傷事件多くの殺人者は、強いものに刃向わず、自分よりも弱い方々をターゲットにするのです。
SNSの氾濫は真実を隠し拡散されるのです。FacebookもTwitterも「性善説」で作られています。



それもセロトニン トランスポーター遺伝子がLで「寛容」なせいでしょうか?国内では2件のストーカー殺人事件が起きています。欧米各国に暗く染み渡ってきている極右政党の台頭、全ての世界を巻き込んだ第一次世界大戦から103年です。寛容の精神を学ぶSNSが必要な時代だと思います。




不寛容国家の劣化ウラン弾(4)

2017-03-25 16:34:40 | CGMの感染力





在職中 某有名お酢の企業も担当しておりましたが、その時の「手巻き寿司キャンペーン」はテレビCMはとんねるず、「土曜日は手巻きの日」で土曜日朝刊のラテ面10段を全国通しでやりました。その際、「ガイコクジン !ガイコクジン!」と呼ばれる米国人のご主人に変わって奥様からお手紙が届きました。宣伝部からお詫びの書状を作ってくれと言われた事を思い出します。手紙ならまだしも、このSNSで拡散されたらクライアントにとってたまったものではありません。
匿名を良いことに滅茶苦茶に書き込む連中が増えたのです。



「太平の眠りを覚ます上喜撰 ( じょうきせん )、たった 四杯で夜も眠れず」
ペリー来航の際の狂歌として習いましたが、ペリー来航時に詠まれたものではなく、ペリー来航から25年後の明治11年に詠まれたものだそうです。
要は明治政府が仕組んだ今で言うところの拡散 「江戸幕府の狼狽」を描いたものでした。
当時 幕府の要人 松平忠固は英国による中国支配を既に知っておりました。
中国の様にならない為には、米国との交渉を考えていたのです。当時の幕府にとって一番の厄介ごとは、水戸 徳川斉昭でした。何故なら尊王攘夷を唱えていたからです。
明治維新後 明治政府が威信をかけた長薩政府のデマだったのです。
要は何時の時代も「嘘」は拡散されます。話が逸れましたが、セロトニントランスポーターを知ったのは、脳科学者 中野信子さんのダイヤモンド社の記事でした。(http://diamond.jp/articles/-/94036「鎖国」によって日本人の遺伝子は変わった!?【対談】中野信子さん×林要さんより引用させて頂きました。)このセロトニン遺伝子を分析しますと、白人黒人は L型です。アジア は短いのですが、特に日本人は短い遺伝子だそうです。「神経細胞がいったん放出したセロトニンをリサイクルするたんぱく質。これが多い人は楽観的で、少ない人は心配性である」アジアの中でもその短い遺伝子が集まったのが日本人なのです。



S型の特徴(日本人の98.3%が保有)S型は短く、L型よりも遺伝子の発現量が少なく、不安や恐怖を感じやすく、慎重で三歩先を考える、いわゆるネガティブ思考に近いんです。内向性性格遺伝子と呼ばれます。(https://mamasup.me/articles/40094 一部引用させて頂きました。)
事実日本人は心配 不安症の方々が多いのです。そして人と目立つ事を多くの方が嫌います。
これは教育にも現れており、NHK 「白熱教室」でもご覧いただいた方々はお判りの様に、
海外の学生達は授業を終わっても教授に質問攻めです。米国の大学在学中に驚きました。
ところが日本は、教鞭に立つても誰も質問して来ない。でも授業が終わった休み時間に目立たない様に聞いてきます。これは小中高と突出して育たない様にした「教育の軍事訓練と変わりがありません。」
正確に伝達できる。言われた事だけを守る。そういった教育が求められてきたのでしょう。そこにSNSの匿名性も加わり、不満を持つ方々が書き込むのです。明治維新が行った事そして今の政権がやろうとしている事が垣間見えます。