AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

トマトの逆立ちはトマトです(2)

2009-07-30 03:16:55 | アイディアのIdentity
「一般公募だから」これはまずい。 選者と局の質をも問われてしまう。タイアップした局も質の高いアイディアを求めていって欲しい。一般公募で作品の質も触れず、おまかせのぶん投げは辞めたほうがよい。YouTubeの99%は、「ろくでもない映像ブログ」である。但し世界で1%もないかもしれないが、そこに斬新な考え方、プロでも敵わないアイディアがある。クライアントは、そのレベルを上げること。=ブランディングの向上へと繋がる。一般の方々の質を上げるのは、オリエンの説明であり、脈々と繋がる広告の先人達の作品だ。CCGMの本質を熟考して欲しい。「Heinz-Talk to the Plant」のトマト達はこう言っているかも知れない。「ハインツのトマトは誰も真似の出来ない質、だから逆立ちしてもトマトの質は変わらないんだよ」と。

トマトの逆立ちはトマトです(1)

2009-07-28 03:12:10 | アイディアのIdentity
BlogTV #25 ハインツ 逆さケチャップ のCMをつくろう Heinz 3of3


「Heinz-Talk to the Plant」でいろいろと検索していたら、逆立ちキャンペーンをやっていたみたいだ。一般から作品を応募し、YouTuveでの公開でCCGM効果で「さかさまボトル認知度UP」を狙ったのだろうが。その作品の表現アイディアのなさには、申し訳ないが、「ひどい」につきる。作品応募も少なく、海外でのYouTubeでの別の作品公募は4000の応募作品から選ばれた。一般公募だから、「このような質」だと思うのが間違えである。受賞した方は「これで良いのだ」そう思ってしまう。
物はケチャップである。どんなアイディアがあっても、ケチャップに落とし込むギミックがないと、申し訳ないが、商品のブランディングまでも質を下げてしまう


地球人の証はTurn Off から(2)

2009-07-27 03:09:55 | CGMの感染力
Vote Earth for Earth Hour 2009


「Earth Hour 2009は世界で電気を消して、地球に優しくなろう。」というキャンペーンだ。これからも、世界的な公共キャンペーンが増えていくと思う。サッチモのワンダフルワールドが、ジョンレノンが望んだイマジンの戦争も国境もない夢の世界、それが現実となることを祈ろう。インターネットの世界ボーダレスの様に。地球を愛しさえすれば出来ることだと思う。チベットの愛らしい女の子の夜空に光る満天の星、摩天楼で電気を消し、その星の一つでも見えたら同じ地球人になれたと思う。

地球人の証はTurn Off から(1)

2009-07-25 23:14:25 | CGMの感染力
Earth Hour 2008


WWF のEarth Hour のキャンペーンも3年を迎えた。そして今年もカンヌ広告祭でPRライオンを受賞した。オバマ大統領が、大統領選での「Change!」『Yes!We can!』の言葉に表れているように、世界は今、変わりつつある。アメリカ国民だけでなく、この未曾有の世界同時不況に、世界に住む人類達がおのおの、共用、シェアー(分かち合うこと)し、互いに助け合うこと。未だに揉めている国もあるが。世界は同じ方向に動いているのは確かだ。地球温暖化NHKの特別番組で、世界の氷河が急速に融けているのを報じていた。その中でヒマラヤ山脈の山肌に住むチベットの女の子が二人、出稼ぎに行っている両親を何ヶ月も待っている。自分達で自炊もする。灯りは太陽光を利用した小さな蛍光灯だけだった。薪で火を着け、蛍光灯はめったにつけない。「賃金の格差や労働格差」等、この不況で国内でも問題になっている格差。先進国は摩天楼を築き、多くの電力 灯りを使っている。もちろん、私もそうだ。チベットの子供達の家の小さな蛍光灯は日に何時間も付けていない。だから「電気の有り難みを実感している。」そして我々は「電気は、灯りは何時もあるものと」傲慢な考えを生まれた時から持っている。それは、飲料水、テレビ等の家電品もそうだろう。いや先進国にあるもの全てかもしれない。

フルーツの完熟時は(2)

2009-07-25 00:09:16 | アイディアの屋外観戦
ネット配信での企業認知率は93%との事。アクセスは8万以上。企業のブランディングをどう高めていくか?クライアントの宣伝部は悩みに悩み、ブランディングを高めていく。膨大な広告費を投下する企業もあれば、コストを抑えて「さらっと」達成してしまう企業もある。ウエッブの動画ストリーミングの進化が、それを可能にしてしまった。オーストラリアクィーンズランド州観光公社の「The Best Job in the World」の効率の良い広告投下、広告という物が、ウエッブという新しいスキルを持った。そしてそれは、マスメディア(テレビ、新聞)と比べて非常にコストパフォマンスに優れている事を今年のカンヌ広告祭で実証している。但し、やはり「アイディア」が企業を変え、その企業のブランディング効果にも新しい風を呼ぶ。但し そのアイディアを生み育てるのは、我々である事を忘れてはいけない。

フルーツの完熟時は?(1)

2009-07-23 21:47:42 | アイディアの屋外観戦
McDonald\'s: Fresh Salads


WHEN WILL THE FRUIT BURST - PASCALL FRUIT FLAVOURED SWEETS


昨年、ONE SHOW、カンヌ広告祭で受賞したマクドナルドのビルボード「Fresh Salads」がサラダをビルボードで栽培したが、今度は視聴者参加型に新しい展開を求めたのが、Pascall の"When will the fruit burst"キャンペーン。「何時頃 この巨大なストロベリーは破裂するだろう?」それをウエッブで予測させ、またライブで中継した。賞金は5000ドル。このキャンペーンのための屋外ポスター展開、世界中からも多くのアクセスがあった。そして破裂すると中から、キャンディーが天から降ってきた。このイベントに集まった人達には甘いプレゼントだったろう。ニュージーランドの一菓子メーカーが世界に知れ渡った。


トマトに贈る言葉(2)

2009-07-22 23:33:54 | インタラクティブのattractive(魅惑)




アクセスランキングでは、日本は4位。日本からこの実験サイトに言葉を贈った方も多いだろう。以前サイバーで受賞したNEC の「ekotonoha」は、言葉の枝をどんどん増殖させて、実際木も植樹する地球環境貢献キャンペーンであったが、こちらは、No one grows ketchup likeを伝えるための実験型商品ブランディングキャンペーンと言えよう。ウエッブの技術発展が、世界のコンシューマ達をここまでインボルブしていく。広告表現で昔から有名なハインツもサイバー広告での新しいアイディアを模索している。

トマトに贈る言葉(1)

2009-07-21 23:12:26 | インタラクティブのattractive(魅惑)
Talktotheplant.com


CR現場に配属されて始めての仕事が「キリンのおいトマト シリーズ」のボディーコピーやラジオCMのコピーだった。「おいトマト、赤くなったらジュースだぞ」今は亡きS監督とご来光ロケハンに明け方山を登ったのを思い出す。
野菜や果物、牛にもモーツアルトの音楽を聞かせると、果実の甘さ 成長
ミルクが良くでると聞く。ラジオCMで、キャベツに語りかける。「おまえたべちゃうぞ!」その反応を電圧を音に変えて表現したラジオCMがあった。キャベツの悲鳴が聞こえるようだった。


サイバーライオン銀賞を受賞した「Heinz-Talk to the Plant」ウエッブ上でトマトに語りかけられるアイディアだ。


愛と広告の距離感(1)

2009-07-20 02:37:01 | アイディアのIdentity
Love Distance CF(english)

13年ぶりにカンヌ広告祭Film部門とPromotionライオンを受賞したのは、相模ゴム「LOVE DISTANCE ~僕らは、10億ミリ離れていた。~」福岡と東京の長距離恋愛を男女をマラソンさせる事で、その24日間にもおよぶ記録をしていった。この作品はCMだけでは伝わらない。その長期ドキュメントをウエッブで公開していく。男性は男性を選択すると ある男に。女性はある女に。パソコンが2台で二人の状況がわかる。今どこまで来たのか?二人のメール、ビデオチャット、1日1つのアンケートに応える。そしてそのアンケート結果に「ある男」「ある女」が応える等。果たしてどこで会えるのか?映画「電車男」にエールを送るネットの応援者達の様に、盛り上がる。日本語と英語、制作者達は世界にインボルブしていく事を考えていた。12月1日スタート、24日のクリスマス イブに出会える。全てに緻密な設定だ。メディアミックス キャンペーンはCM テレビメディアが主体であったのが、サイト主体、CMはその集大成という感じがする。

ファン達のミクロの決死圏

2009-07-19 02:27:13 | アイディアのIdentity
This is not a jersey - adiThread

千人針と聞いて、理解出来るのは戦時中の人達だろう。下ねたの「千人斬り」ではない。出征していく兵隊さん達に持たせた、安全祈願である。オールブラックスは、昨年もアディダスとのコラボでオールブラックスの血を混ぜて印刷し、このポスターを限定品として展開した。そして今年カンヌ プロモーション 金賞を受賞したのが、応援するファンの名前をナノテクノロジーで繊維の中に名前を織り込んだ。映画「ミクロの決死圏」というのがあったが、オールブラックスを応援するファン達の名前に守られている。千人針は単なる一針であったが、この時代に、このような技術があったら、「お国の為の大義名分」ではなく、「生きて帰ってくること。」「人を殺すな」とか本音がミクロの言葉として、贈られたであろうに。コンシューマ参加型キャンペーンもナノテクノロジーの時代に突入したようだ。