AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

「諸行無常の視聴率」

2012-05-20 03:44:13 | 制作プロセスは信頼のプロミス



NHK 大河ドラマ「平清盛」の視聴率がまた下がっていると聞く。
テレビは視聴率で良いか悪いか?と騒がしいが、、、、、。
気にする必要などないと思う。以前にも観光客を呼びたい市長が「きたない!」と言ったそうだが、話は平安時代である。京都も疲弊し、疫病も流行り、公家達が栄華を極めた時代である。リアリズムを求めれば、「汚く」もみえる。武士の時代の草分けの時代でもある。何が良くて、何が悪いのか?そんな曖昧な事はない。「I My Me」言いたい事を「You Your You」なのだ。朝ドラ、Eテレなど高視聴率だし「美和の湯」に「野田と申します」も良いのだから、騒ぐ事はない。諸行無常の人の声 おごれるメディアも久しからず。全てに良いなどあり得ない。そうなったら、民放等誰も見なくなる。


演出するということ。(3)

2012-05-16 23:22:59 | 学問のススメの涙


NHK「夜の深夜便」に加山雄三さんが出演していた。話は映画「若大将シリーズ」そして、黒澤明監督との出会いである。「椿三十郎」だと思うが、本読みでも撮影がなくても、撮影所の中では羽織をはおり、腰に本身の大小を差しての日々だったそうだ。刀をさしていると、体の重心も低くなる。真底「侍」になって貰うのが監督の狙いだろう。「たそがれ清兵衛」で初めて時代劇のメガホンを撮った山田洋次監督の殺陣も斬新なものだった。本身で立ち合う怖さは、ああいう事だろうと思う。テレビの時代劇の様にバッサバッサ切れるものではない。血糊で、刀を持つ手は滑り、刃こぼれもひどくなる。演出をする監督によってそのリアリズムは変わってくるだろうが。本物を追い求める演出力はかわらない。どこで妥協するか、、、。それも演出力に求められる。

演出するということ。(2)

2012-05-13 22:10:01 | 学問のススメの涙
若手のプランナー育成のために、烏滸がましいことだがラジオCMの指導を何年かやっていた。演出に関しては私がした。ナレーター手配で何時もお世話になっていたSさんに「この奥さんに子供さんいますか? 赤ちゃんがいるといいんですが?」「結婚してますが、子供はいないですね。」そこで当日、哺乳瓶と粉ミルクを持って行って、スタジオで温めて貰う。この哺乳瓶の温かさの感触を感じて台詞を読んで貰う。出演者、効果、そしてミキサーの方々に一番良い状況で対応して貰う事が、代理店のプランナーの仕事だからだ。そして出来上がったCMをクライアントが良いと思っても、スタッフが良いと思っても、私の場合はスタジオの管理の女性の方に聞いてもらった。「先入観のない人」が一番良い指摘をしてくれるものだ。そして収録から数日後にスタジオを押さえておく。
収録の翌日くらいに再度聞いてみると、キューが遅れていたり言葉の言いまわしがおかしい。とか商品周りの言葉がおかしい事もある。演出しているとどうしても、高揚感が頭を支配してしまうものだ。中道を保つ事は難しい。


演出するということ。(1)

2012-05-11 21:12:23 | 学問のススメの涙



現場時代、企画をしてもテレビCMは演出はしなかった。この事は、一から教わった敬愛するHさんから学んだ。
「1本や2本だったら、何とかなる。良いカメラマンがいて、良いプロデューサーがいて、ポジ編も指示すればやってくれる。でもコンスタントに質の良い作品をあげていくのは難しいよ。だからやるな。」その通りだと思う。それだけ良いスタッフがついてくれたら何とかなるが、その先は難しい。立場は代理店のプランナーであり、プロデューサーでもある。演出する自分とそれを、客観的に観ている自分が存在する。
これは難しい。それと自分は広告代理店の一クリエーティブ担当と言う事を忘れてしまった上司を何人もみている。但し、ラジオは違う。自分でコピーを書き、想定されるナレーターをイメージする。音楽はどんなものが?効果音はどういう風に作って貰うか?それが楽しくなれば良い構成となる。但し、やはり演出する自分と客観的に作品を評価できるもう一人の自分はどうしても必要となる。


林檎は腐ってきたのだろうか?(5)

2012-05-04 20:21:41 | ブランディー質で割ったらブランデイング






スティーブ ジョブズ氏が世を去って、事実Appleの対応は更におかしくなっている。「行き交う人も、これiPhoneなり。」そのくらいiPhone やiPadを使っている方が多い。全てにおいて「一人勝ち」と言っても過言ではない。問題は外資系企業の考え方だ。
彼らの思考は「我々が一番だ!」「America is number one!」この考え方だ。日本は「only one!」だった。だからトヨタもホンダもニッサンも他企業も自分たちのオンリーワンを目指した。同じように松下もSONYも日立も企業の特質を目指した。今は全てにおいてガタガタだが、、、。ジョブズ氏が日本の禅に学び、イッセイ ミヤケのタートルネックにジーンズ姿のプレゼンテーションは、SONYの工場の制服から学んだ。そして蕎麦、寿司もこよなく愛した。SONYの盛田氏を深く敬愛していた。試行錯誤しながら必死でサポート頂いたHさん。こういうサポーターがいるから、こんなおかしくなってきているアップルを愛するしか仕方が無い。必死に対応している彼女の側に微笑んでいるジョブズ氏がきっといるだろうから、、、。林檎は齧られても腐らない。新鮮味を保つのはアップルの社員達とアップルを愛するファンがいるかぎり、、、。