当時 NHK 教育テレビ 現在のEテレは、直撮りで氏名と安否情報を伝えておりました。関西の林さん 石井さんにインタビューしましたが、林さん曰く 戦後の安否を伝えるラジオ放送「尋ね人の時間」だとも仰っておられました。「人を救うのは人しかいない。」関西版と全国版を作り当時オンエアーしてましたが、こういう時にこそ生コマ枠とか野球実況でCMメッセージをロールテロップで流していた様に、報道番組のマスではなく、「尋ね人の時間」ではありませんが現地ではマクロの情報提供もあると思います。
9.11の時 偶然にもNYに滞在してました。毎日テレビでは犠牲になった消防士の葬儀を生中継しておりました。勿論CM等全てカットです。街には捜索を祈る家族達の何千と言うメッセージと写真が貼り付けてありました。然しテレビ局はそういう報道は一切しておりません。関東大震災でも同じ様に上野の西郷さんの銅像に安否のメッセージの紙がはられておりました。そういう意味、日本はそういう細かいところまで電波を利用します。CM枠も以前は、フィルムの納品でしたのと、キー局とローカル局 そのオンエアー分のフィルム納品となりました。結構この納品数が制作プロダクションとしては利益となりましたが、キー局
ベーカム納品になってからはマスター1本で済んでしまうのです。デジタル化という事は多くの仕事をなくします。例えば、新聞のデジタル送稿では印刷業は利益を得られなくなってしまった様に
多くの職業にも影響してきます。高校野球で流れていたテロップCMではないですが、情報を流してはとも思います。すべてデジタル化のタイムラインになってしまいましたから、逆に融通が利かないのです。
「浅間山荘事件」の時 どの局も中継でしたが、民放はCMが入りましたから、視聴率がよかったのは NHKでした。なんか災害時のインタラクティブなミクロの方向性があるのではと思います。デジタルの時代だからこそ、アナログの良さを取り込んでいく必要があるのでしょう。