三寒四温。

お。小雪が舞ってるやないか。

遠目には見間違えそな、ゆきやなぎ。

暖かい日と寒い日が交代しながら、日一日だんだん春に向かう日々。

寒い日は長くは続かない。暖かい日も長くは続かない。が。ちょびっとだけ多い。

寒暖を繰り返しながらも、螺旋状に上昇するこの時期が好きである。

すこしづつでもすこしづつ。この感じに、微笑む。


お。雪がふぶいてるやないか。

桜までも、すこしづつすこしづつ。

梅の香。

年々歳々花咲き来たり　歳々年々その香新たなり。

見目は開闢、趣香爽微、立ち居朗らかなり。

複年変わらぬ先鞭たるその香、往年想置くわがこころ　くすぐられけり。