南無煩悩大菩薩

今日是好日也

松に鷺。

2006-09-14 | 有屋無屋の遍路。

うまいことをいいおって。

一言でいえば済むものを、ああでもないこうでもないとごたくを並べよる。

いったい何がいいたいのか聞くにしんどくなるころをみはからって、妙な理屈で有耶無耶にする。

最初は頼んでおいて、都合が悪くなると鴨のせいにして、さっさと逃げおる。

本人はその気がなくても中身の無い虚業よの。

浅はかな知恵には長けておるが、狭い了見だけにそれに気付かず、一人悦にいっておるわい。

本物のプロフェッショナルであればの。鴨には後にも先にも気付かれないように、細心の注意とサービスをして、鴨が幸せな気持ちで騙されて喜んでいるくらいでなきゃいかん。

仕掛けも実際も利益もちゃんと整えられないようでは、それをするだけの資格はあるまい。

わが身を惨めにするだけのこずる賢いだけの半端者にだけは、なるでないぞよ。


騙すなら、徹頭徹尾心から愛と情をもって、鴨が幸せになるように騙してやるのが誠意大将軍というものじゃ。


立場もわきまえんと鴨を食い物にしたり、どんだけえらいか知らんが、人を小ばかにして見え透いた嘘や出任せをさも正当のように飾り付ける傍若無人。

反省も学習もない、三流詐欺師が跋扈する世はいかにも品位が落ちる。

そんな小者はもうそろそろ全員公務員の資格を与えて、お国のために前線に送ってはどうかの。

戦地復旧とか、砂漠緑地化とか、地雷処理や、養殖マグロのえさなんぞでの。

税金も納め甲斐があるわいのう。

真面目に朴訥に公の為に尽くしておる人はじゃ、ひとつこやつらのためにも、一流の詐欺師になることを考えてもええんじゃないか?

世の為になる。これが本物の詐欺よ。

おお。立派立派。そこまでされたら、喜んで許そう。

いかんことではあるが、それはそれで世の中には必要かも知れん。

詐欺にも、松竹梅はあるじゃろう。


・・・。


・・あの。写っているのは、鷺ですけど。。


なぬ?鴨かも知れんとは思うたが、サギか。

松の詐欺師。ではなく、松に鷺氏か。

そりゃ。喰えんのう。

・・・。