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ジーン・クルーパのリーダー・アルバム

2024-04-10 | JAZZ
ジーン・クルーパーといえば、ベニー・グッドマン・グループでのセッションが直ぐに浮かんで来ますが、ここに掲載したのは彼が主役となった2枚のアルバムです。
1枚目は、チャーリー・ヴェンチュラをフューチャーしたカルテットです。

「GENE KRUPA QUARTET」 VERVE V6-8584
  
 1. Tickle Toe
 2. Come Back to Sorrento
 3. Undecided
 4. Sophisticated Lady
 5. Cry Me a River
 6. Hello Dolly
 7. Stomping Waltz
 8. I Love You
 9. Take The “A” Train
10. Misty
11. I'm Getting Sentimental Over You
12. Flying Home
Gene Krupa (ds) Charlie Ventura (ts, bs) John Bunch (p) Nabil Totah (b)
録音 1964年1月29日、2月5日

リーダーのジーン・クルーパは、1曲目の「Tickle Toe」でベニー・グッドマン・トリオで聞き慣れたドラミングが、また「Hello Dolly」では、全員によるスイングが心地よく、ジーン・クルーパも冴え渡っています。

バリトン・サックスが主力楽器のチャーリー・ベンチュラが吹くテナー・サックスにも注目してみると、ブローで迫る「Come Back to Sorrento」「Sophisticated Lady」や、泣きの「Cry Me a River」が絶品ですが、チャーリー・ベンチュラは「I Love You」から「I'm Getting Sentimental Over You」の4曲でバリトンを吹いていて、強烈なアタックと「Misty」のような重低音によるバラードで、その実力を存分に活かしています。

なお、「Flying Home」でソロを取るベーシストのNabil Toathについては、初めて知りましたが、アルバム裏面の記載によると、チャーリー・パーカー、ズート・シムス、ハンプトン・ホース、秋吉敏子を始め多くのミュージシャンとの共演があるそうです。


2枚目は、上記のアルバムから凡そ10年前の録音で、ベニー・グッドマン・カルテットのメンバーによるリーダー抜きのトリオに、ベーシストを加えたカルテットで、グッドマン縁の曲をピックアップして演奏しています。

「GENE KRUPA・LIONEL HAMPTON・TEDDY WILSON」 MGC-681
  
1. Avalon
2. Just You, Just Me
3. Blues For Benny
4. The Man I Love
5. I Got Rhythm
6. Moonglow
7. Airmail Special
8. Body And Soul
Gene Krupa (ds) Lionel Hampton (vib) Teddy Wilson (p) Red Callender (b)
録音 1955年7月31日

アップ・テンポによる 「I Got Rhythm」「Airmail Special」は、いずれも圧巻の演奏で、ジーン・クルーパのかけ声もしっかり記録されています。
一方で、「Moonglow」「Body And Soul」のようなゆったりとした曲は、ライオネル・ハンプトンやテディ・ウイルソンの美しいフレーズによる演奏が見事ですが、やはりベニー・グッドマンのクラリネットが欲しい気分になります。

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