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アイク・ケベックの1962年の録音(2/2)

2024-01-21 | JAZZ
こちらも1962年に録音されたアイク・ケベックのレコードで、数曲は既発売されていましたが、アルバム単位としては1981年に本国(米国)に先駆けて日本のキングレコードから最初に世に出たもので、演奏は元よりジャケット・デザインも良い雰囲気を持っています。

「WITH A SONG IN MY HEART」 GXK 8190
  
1. HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
2. WITH A SONG IN MY HEART
3. IMAGINATION
4. WHAT IS THERE TO SAY
5. THERE IS NO GREATER LOVE
6. ALL OF ME (*)
7. INTERMEZZO (*)
8. BUT NOT FOR ME (*)
9. ALL THE WAY (*)
IKE QUEBEC (ts) EARL VANDYKE (org) WILLIE JONES (g) (*)
SAM JONES (b) WILBErt HOGAN (ds)
録音 1962年2月5日 (*)、13日

全9曲は、バラードよし、アップ・テンポよしの演奏で、スタンダードの数々を大げさにフェイクするわけでも無く、スマートに優しくプレイしていて、オルガン奏者のアール・ヴァンダイクや、ギターのウイリー・ジョーンズは、完全にケベックの引き立て役に徹しています。
ジャケット裏面のラーナー・ノートによると、このアルバムに収められている9曲の中で、2月5日録音の4曲は、元来ジュークボックス用のシングル盤として作られていて、その中の「ALL OF ME」「INTERMEZZO」が45回転盤で発売されていたようです。
アップ・テンポで演奏される「WITH A SONG IN MY HEART 」「 ALL OF ME」、それに「BUT NOT FOR ME」においては、ブロー気味に演奏する部分もありますが、そのビック・トーンも心地よく聞こえます。

このアルバムは、それに2月13日の5曲を追加して編集されていますが、通して聴いてみるとアルバム全体に一貫性があり、このような素晴らしい演奏が纏まって録音後直ぐに発売されなかった理由も知りたいものです。

なお、このアルバムはCDでも発売されていますが、そのジャケットは味もそっけもないもので、日本のキングレコードからのジャケットの方が断然良いです。



そして、アイク・ケベックは、同じ1962年に録音した「BOSSA NOVA SOUL SAMBA」が現状では彼の最後のリーダーアルバムとなります。

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