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本田竹曠のスタンダード・アルバム(CD)

2021-10-17 | JAZZ (CD)
本田竹曠はこんなアルバムも残していました。
ジャズのスタンダードを中心にしたプログラムで、2006年1月に亡くなったその年の6月に発売されています。
2枚のCDに収められた全16曲の相棒は、井野信義 (b) と森山威男 (ds)の2人で、1985年4月に信濃町のCBSソニー・スタジオで録音されています。

「MY FUNNY VALENTINE」 SICP 1168
「IN A SENTIMENTAL MOOD」 SICP 1169
  

本田竹曠の弾くピアノは、ロマンチックでありながらダイナミックでもあり、速いテンポの演奏では、森山の強烈なドラミングに鼓舞されて、本田のピアノは、円熟した中でもデビュー当時の様な鋭いタッチのプレイを展開しているところも見受けられます。
それらの曲は「ON GREEN DOLFIN STSTELLA BY STARLIGHT」、マッコイ・タイナーの「BLUES ON THE CORNER」、「MR. P.C.」、「A NIGHT IN TUNISIA」等で、まるでグレート・ジャズ・トリオの再現の様な雰囲気を持った演奏となっています。
また、ミディアム以下の曲ではリリカルで優しく弾いており、曲によってはブラシでサポートする森山のメリハリあるドラミングが演奏を引き立てる役目をしています。

2つのアルバムのタイトル曲に耳を傾けてみると、写真左側の「MY FUNNY VALENTINE」は、ゆったりしたテンポで一音一音丁寧に弾く本田の独壇場であり、一方の「IN A SENTIMENTAL MOODS」は、井野のベース・ソロを中心に構成されていて、こちらはボーイングでしっかりとメロディを弾いています。
また、トリオ・レコード時代のアルバムの一つである「THIS IS HONDA」でも演奏していた「’ROUND ABOUT MIDNIGHT」は、やはり井野が今度はピチカットで好演しています。

写真右側のアルバム「IN A SENTIMENTAL MOOD」の中に収められている2曲についてですが、ゆったりしたテンポでロマンチックにメロディを弾く「BODY AND SOUL」から、一転してアップテンポで迫る「AUTUMN LEAVES」への展開は、このアルバムのハイライトで、ブラシでグイグイと迫る森山のドラミングがこの曲を一層盛り上げています。

この2枚は、スタンダードのオンパレードで、本田は特に変わったことはせず、メロディーをストレートに弾いているだけなのですが、私にとっては繰り返し聴いても飽きない演奏集です。

コメント
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