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ジェリー・マリガン・ミーツ・ジョニー・ホッジス

2020-08-16 | JAZZ
ジェリー・マリガンのリーダー・アルバムにジョニー・ホッジスが参加したアルバム
「GERRY MULLIGAN MEETS JOHNNY HODGES」 VERVE MGVS - 68367
  
1. BUNNY
2. WHAT´S THE RUSH
3. BACK BEAT
4. WHAT IT´S ALL ABOUT
5. 18 CARROTS FOR RABBIT
6. SHADY SIDE
GERRY MULLIGAN(bs) JOHNNY HODGES(as)
CLAUDE WILLIAMSON(p) BUDDY CLARK(b) MEL LEWIS(ds)
録音 1959年11月17日

この録音当時、32歳のジェリー・マリガンが、52歳の大御所のジョニー・ホッジスを迎え、ピアノ・トリオをバックにした6曲が収録されています。
これを制作するにあたり、マリガンにホッジスを当てたのはプロデューサーのノーマン・グランツですが、リズム・セクションを選んだのはジェリー・マリガン自身だと言われており、ここではレギュラー・カルテットのベーシスト、ドラマーが共に替わっています。

1曲目の「BUNNY」でテーマを演奏する2人の美しいハーモニーの後は、ホッジスの甘く、しかもスイング抜群のアドリブへと移っていき、続くマリガンの他、ピアノ、ベースもソロを取る挨拶代わりの1曲ですが、このアルバムのベスト・プレイの様に思います。
「WHAT´S THE RUSH」はマリガンがお休みし、ピアノ・トリオをバックにホッジスのむせび泣くようなアルト・ソロが絶品です。
「BACK BEAT」も主役はホッジスの様で、前曲とは変わってミディアム・テンポによる軽快ソロを披露し、ピアノ・ソロの後でマリガンも登場しますが、共にスイングするプレイが気持ちいいです。
「WHAT IT´S ALL ABOUT」は12小節のブルースで、ユニゾンでテーマを演奏した後、マリガンが高音部を生かしたソロで先行しますが、音色(音程)の境目が自然で、ホッジスのアルトに上手く引き継いでいます。
「18 CARROTS FOR RABBIT」はアルバム唯一のミディアム・ファーストの演奏で、ユニゾンによるテーマの後はホッジスが先発し、その後ピアノもドラムスもソロを取るのですが、ホッジスの冴えたプレイが心地よいです。
ゆったりしたテンポの「SHADY SIDE」もテーマ部は2人のユニゾンでスタートし、ここでもホッジスが先発しています。
全曲を通して速い曲もスローな曲もマリガンのバリトンがホッジスのアルトに上手く絡み、先輩を立てた演奏に終始していることが分かるアルバムです。

コメント
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