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私の愛聴盤(第132回)

2019-07-28 | 私の愛聴盤
第132回はジョニー・ホッジスとアール・ハインズの「ストライド・ライト」で、実に楽しい演奏集です。
「STRIDE RIGHT」 VERVE V-8467
  
1. CAUTION BLUES
2. STRIDE RIGHT
3. ROSETTA
4. PERDIDO
5. FANTASTIC - THAT′S YOU
6. TALE OF THE FOX
7. I′M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
8. C JAM BLUES
9. TIPPIN′ IN
JOHNNY HODGES(as) EARL HINES(p) 
KENNY BURRELL(g) RICHARD DAVIS(b) JOE MARSHALL(ds)
録音 1966年1月14日
エリントンの曲を織り交ぜながら、ジョニー・ホッジスとアール・ハインズとくれば、聴く前からその内容が分かるというのもで、これにケニー・バレルが加われば、もう言うことなしのセッションが繰り広げられること間違いなしです。
で、これはその通りの演奏集で、1曲目の「CAUTION BLUES」は、バレルのブルージーなギターのイントロに誘われて、ホッジスのむせび泣くようなアルト、そしてハインズの高音を上手く使ったピアノ・プレイでノックアウトされます。
続く「STRIDE RIGHT」は、ピアノ・トリオの演奏が「HEAR COMES」を思い起こさせる軽快なプレイであり、それにブラシを使ってプッシュするジョー・マーシャルのドラムスが効果的です。
また、「ROSETTA」から 「PERDIDO」へと続くミデアム・テンポの2曲は、自然に体が揺れてしまうような軽快なスイング感がたまらなく、そして「FANTASTIC - THAT′S YOU」でのホッジスのスイートなサックスにうっとりとなり、続くハインズ~バレルのメロディに沿ったソロと来て、再びホッジスに戻ってこの曲が終了します。

B面に移って、サックスとギターのユニソンでテーマが演奏される「TALE OF THE FOX」は、エリントン楽団の雰囲気を持っており、バレル~ハインズと続くソロを受けて、ホッジスのスイング感たっぷりの演奏へと続きます。
「I′M BEGINNING TO SEE THE LIGHT」も、前曲と同じく二人のユニゾンでテーマが演奏され、ハインズのピアノを経て、サックスとギターの交換があり、続く「C JAM BLUES」でのハインズ~バレル~デイビス~ホッジスへと受け継がれるスムースな流れが心地良く、何時までも続くと思いきやフェイドアウトして終わりとなっています。
そして最終曲の「TIPPIN′ IN」もまた、ドラムスとベースに鼓舞され、メンバーの入れ替わりによるソロの交換で締めくくられます。
このアルバムは、ミデアム以上のテンポの曲において、ジョニー・ホッジスのアルトが冴え渡っているし、大ベテラン同士のスイング溢れる演奏は、梅雨明けのスカッとした気分が味わえるお勧めの1枚です。

1966年の録音ながらモノラル仕様となっていて、聴いていて入れ替わりで演奏される奏者が分断されることが無く、国内盤でありながら録音も良いです。

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