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フランク・フォスターの参加アルバム

2019-06-02 | JAZZ
このアルバムは、エルヴィン・ジョーンズのリーダー作品として過去に1度ここに掲載していますが、フランク・フォスターがらみで再登場となりました。
「HEAVY SOUNDS」 IMPULS A-9160
  
1. RAUNCHY RITA
2. SHINY STOCKINGS
3. M.E.
4. SUMMERTIME
5. ELVIN′S GUITAR BLUES
6. HERE′S THAT RAINY DAY
ELVIN JONES(ds, g) RICHARD DAVIS(b)
BILLY GREENE(p) FRANK FOSTER(b)
録音 1967年7月19, 20日
このアルバムの聴きどころの一つは、B面頭の「SUMMERTIME」ですが、この演奏のアイデアは、プロデューサーであるボブ・シールの提案により、エルヴィンとリチャードのデュオが決まったと言われています。
ここでは、リチャードがウォーミング・アップのつもりで弓弾きを始めたところへ、エルヴィンがタムタムとマレットで自然に加わって出来たのだそうで、大御所が気楽な気持ちでプレイするとこのような演奏になります。
レコーディングは2日間に渉っていて、2日目はピアニストとサックス奏者(フランク・フォスター)を伴って録音が行われたとの記録があります。
「RAUNCHY RITA」と、「SHINY STOCKINGS」の2曲を提供しているフランク・フォスターのソロは、強力なサポートに支えられていることもあって中々の出来で、エルビンのスネアで叩き出すドラミングも凄いです。
また、エルヴィンが珍しくギターを弾く「ELVIN′S GUITAR BLUES」は、彼が幼少時代に教えてもらったギターで最初に弾けるようになった曲だそうで、ゆったりしたいい感じの曲は、続くフォスターのソロにおいても、そのまま雰囲気を引き継いで絶妙なプレイを聴かせてくれます。
そして、このゆったりしたテンポが、最終曲の「HERE′S THAT RAINY DAY」まで持続されて行くことで、アルバム全体のまとまりが一層際立っているように思えます。

奇しくもこののセッションは、ジョン・コルトレーンの葬儀の前の録音であり、コルトレーンとは繋がりの深い2人のリーダーがどのような心境でこのレコーディングを行っていたのかと思うと、興味が尽きないです。

余談ながら、巨匠の2人と煙草の煙の漂うアルバムのジャケットも、雰囲気があって良いです。

コメント
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